こんな車に乗っていたら運転が下手になる!

ダイハツキャストスポーツに乗り始めて、初めての冬になりました。

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ここ函館は雪が降るには降るけれど、試される大地北海道の中でもかなり難易度が低い方だ、と言われています、北から目線で。でもまあ並の北国ぐらいには積雪するので、11月から3月ぐらいまではスタッドレスタイヤです。

当然4WDに乗る人の割合も高いんですが、自分はといえばFFで十分という哲学の持ち主です。本格的な四輪駆動でなければ気休めにすぎないと思っているし、一年のうち2/3は凍らないんだから、それ以外の季節は余計な重量増なんじゃないかな、と考えています。四六時中山道を走り回るとか、480馬力ぐらいあってエンジンの出力を路面に伝えきれないっていうのなら正当な理由だと思うんですけど、こちとら所詮64馬力ですからね。さらにドライブシャフト(エンジンから後輪に駆動力を伝えるシャフト)が車体を縦断する車は騒音が大きくなるし、夏は暑くなるというイメージがあります。ロードスターに乗っていた時は夏が辛かった……。

というかそもそも、キャストスポーツはFFを選ぶとホイールが16インチになるんですよ! これはもう、メーカーサイドとしてキャスポはFFが正解であるということなんです(断言)

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これがキャストスポーツ専用の16インチホイール。

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4WDだとこんな15インチホイールになってしまうんです。え、違いが分からない!? ホイールサイズが大きい方が走行性能がいいんですよ(少し)。逆にオフロード風味のアクティバは、4WDにしないとグリップサポート制御やDACがつかなくなるので4WDが正解だと思います。

スポーツは冬道にも強い!

キャストにはスタイル、アクティバ、スポーツの三種類があって、悪路に強いのがアクティバということになっています。じゃあスポーツは雪道に弱いのかといえば全然そんなことはありません。その秘密がパドルシフト。

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「あ、信号が赤に変わりそうだな」と思ったら、人差し指でシフトダウン。CVT無段変速機ですが、AT車のように変速ショックがあるのが普通です。ところがキャストスポーツはブリッピング制御によってシフトダウン時に瞬時に回転数を上げて速度とギア比に合わせるので、全く変速ショックが無いのです。試しに50km/hでDから2速まで落としてみたら、微塵もガクつくことなくスムーズに回転数が上がってエンジンブレーキがかかり、静かに減速できました。

冬道ではいかにスムーズに加減速を行うかが肝になります。どれだけソフトにブレーキを踏んでもロックしてしまう場合はあるし(ABSが効いてもショックがあることに変わりがない)、柔らかく踏みすぎて効かなかったら本末転倒です。それが指一本で簡単確実に減速が行えるのだから最高です。

最新のメカも凄い

そもそも今のダイハツ全車両には、VSC(横滑り防止装置)とTRC(トラクションコントロールシステム)が標準装備なので、デフォルトで冬道に強いんですよね。信号待ちの後の発進など、路面がツルツルにテカっているようなところでも車輪の空転を感知してトラクションがかかる速度まで自動的に減速したり、走行時に路面状況が不安定でもすかさず姿勢を制御してきます。もちろんABSもあるから停止時にも安心だし、今の車は至れり尽くせりなんだなあ、と感心しました。

しかしこんな車に乗っていたら、運転が下手になりそうで心配ですw

電子制御である程度のところまではコントロールできても、物理的に止まれない・曲がれない状態では意味がないですからね~。社用車とか古い車に乗った時にはもちろんそんなのついていないし。滑りにくい四輪駆動車は、いざ滑った時に破綻しやすいので危険だという話も聞いたことがあります。電子装備は便利ですが、過信せずに安全運転を心がけたいところですね。