趣味:Pebbleのウォッチフェイス作り
虫の知らせだろうか、なぜか急に思い立って、11月はPebble timeのウォッチフェイスを作っていた。作りまくっていた。
Pebble Time スマートウォッチ 腕時計 (ブラック) [並行輸入品]
- 出版社/メーカー: Pebble
- メディア: エレクトロニクス
- この商品を含むブログ (5件) を見る
履歴を見ると最後にリリースしたのが一年ぐらい前で、それからはPebble自体もつけて歩かないようになってしまって放置プレイだったんだけど、以前作ったHelvetcica Standardというウォッチフェイスの改良希望メールを受けて、久々に触ってみたのがトリガーになった。
Watchface職人としてのこだわり
自分には絵心がないので、なるべく絵を書かないで文字盤を作りたいと思っている。つまりビットマップファイルを使わず、円と弧と多角形の組み合わせを命令して作りたい。明らかにビットマップを使ったほうが簡単な局面でも頑なに使わないのでめんどくさいけど、その方が出来上がりがシンプルでシャープになる、ような気がする。
さらにデザインセンスさえもないので、ひたすらに良いデザインをパクることにしている。まあ、あのフランク三浦でさえ勝訴する世の中だし、オリジナルのアレンジで改悪されているので問題はないだろうと思われる。作ったところで一文も入らないしね。
Itten's color circle
昔の創作メモを見返していたら、以前ドイツデザイン展に行ったときに作ろうと思っていたものがいくつか書かれており、バウハウスっぽいデザインを探してみたところ、この色相環が見つかった。
というわけで作ってみたのがこれ。
本当はこの色相環、中央の三角形の三色が原色で、それを混ぜたものとの六色で六角形を形成しており、さらに外側の12色はそれらの混色で作られているのだけど、残念ながらPebble timeの液晶は64色しか出せないので、似て非なる、言ってみれば月とスッポンのようなものになってしまったのは残念だ。
見えている部分の残念さとは裏腹に実装面では割りと美しく書けたのが満足。といっても全然初歩的なところなんだけど、と思うかもしれないけれどプログラムに関しては素人もいいところで、intをintで割って小数点が出ないことを小一時間悩むぐらいのレベルなので仕方ない。
Point of view
続いてもドイツデザイン展で見た、SwatchのPoint of viewのデザインをパクってみた。
スウォッチ 腕時計 メンズ Swatch Point of View Plastic Swiss Club Special Watch |
写真で見るとカッコイイんだけど、実物はディスクの処理がイマイチで安っぽさがいなめない。元々プラスチッキーなのが売りなのがスウォッチだしね。
完成したのがこちらで、白と黒と赤だけのシンプルなデザインは、液晶で表現した時の方が映えると思う。円を尖らせた部分がポイントで、これは単に三角形を、底辺の2点が円周上を通るように回転させているだけ。解像度が低いのでこのぐらいでも十分きれいに見える。
円形のウォッチフェイスはPebble roundでも使えるように作っているんだけど、これは特に面白く作れた。丸には丸。四角いフェイスに丸い文字盤では、四角いところを丸く掃くようなことなのかもしれない。思わずPebble roundを買ってしまうところだった。
Point of viewは見た目がエヴァに出てくる使徒のサキエルっぽいのも気に入って自分でも結構使っている、のだけど、インストール数は前述のカラーサークルのほうが多いのだから使い手の気持ちはわからない。
分からないといえばヘルベチカを作ったときの要望で「電池を節約したいから秒針をオミットしてくれ」というのがやたらと多かったのも分からない。時計の一番の魅力は秒針の動きだし、特にあのウォッチフェイスの場合は赤い秒針がデザイン上のアクセントになっていたと思うのだが(結局オプションで消せるようにしたのだが)。
そんな感じでこの一ヶ月で、未リリースのものを含めて5、6個ぐらいウォッチフェイスを作っていた。始めるとやめられない楽しさがあるのがプログラムかもしれない。しかもデザインのアイデアさえあれば、早ければ2、3日で完成してしまうところが楽しい。パソコンとPebbleさえあれば他に何もいらないのも利点だし、作ったものが直ちに世界中の誰かに使ってもらえるというのは、Pebbleという商品の他に代えがたい魅力だと思っている。
C言語を学んだところで、まあもう学ぶ人もあまりいないのかもしれないけれど、初歩のテキストの退屈さを抜けた先に何があるかと考えたら何もないというのは大いなる絶望でしかないのではないだろうか。初心者用の学習を終えて、仕事にするのならともかく、趣味でプログラミングをする方へは繋がらないだろう。そういう意味ではUnityの方が、ゲームという成果物があるだけずっと楽しい。だけどそちらは自分の場合、絵を描く方で断念してしまったので、そういう意味でもCloudpbbleでコツコツと、プログラムだけ書いてそれが絵になって完成していくというのは、プログラム学習の入口としてかなり向いているのではないか、と思ったりもした。
- 作者: 結城浩
- 出版社/メーカー: ソフトバンク クリエイティブ
- 発売日: 2006/08/30
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 27回
- この商品を含むブログ (18件) を見る
例えば学童保育などで、初代のPebbleを何台か買って教えてみたり、もしくはワークショップの参加費とPebbleの代金がイコールだったりしたら面白いんじゃないかな~。