ドイツレベル&ハセガワ 1/72IV号戦車作り比べ その3
基本塗装まで終わったので、いよいよ仕上げ塗装に入ります。
墨入れ
レベルIV号は白いので、ジャーマングレーに青を混ぜ、青灰色で墨入れをしました。
ハセガワIV号は三色迷彩なので、塗装に使っているサンディブラウンとディープグリーンとマホガニーを混ぜ混ぜして、なんだかよく分からない色にしたものを使います。
半日おいてはみ出した部分を拭き取ります。今まで拭きとり作業に綿棒を使っていたのですが、強くこすりすぎて塗装を剥いでしまうことがあり、筆を使うことにしました。荒く塗るために先を短く切った筆を使い、溶剤につけてティッシュで吸い取ってから優しく撫でると、細部の色を残したまま余分な部分だけを拭き取ることができました。
細部の塗り分け
自分は墨入れをした後に細かい部分を塗っているんだけど、この方法ってほんとうに正しいのかな? でも墨入れははみ出した部分を溶剤で拭きとるし、その時にエナメルで塗った部分が溶けたら困るし、多分大丈夫だと思う。まさかラッカーで細かい部分を塗れないしなあ。
履帯は履帯色を塗って、レベルの方は白く塗った部分がところどころ見えるようにしました。
転輪の外側は黒で塗るのですが、文教堂で「ラバーブラック」なる塗料を発見したので次からはこれを使う予定w
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シュルツェン
レベルIV号戦車の脳内設定は、北アフリカ戦線を生き延びた車両がロシアの平原に赴くため、急遽白く塗られた車体ということになっています。そーゆー時にシュルツェンの裏側まできちんと塗るかな?と考えたら、見えない部分は結構テキトーだったんじゃないかと思うのですよ。という理由でちょっと手抜きをしてしまいますw
WikipediaによるとH型はシュルツェンを装備しているので砲塔にあるクラッペ(緊急脱出口?)が使い物にならず、後期には外してしまっているそうなんですよね。ところがこの車両にはクラッペがついているし、ここの造形がいいのでシュルツェンで隠してしまうのももったいないと考えました。
モリナガ・ヨウさんの本によると、取り付けが悪いシュルツェンは移動時にガラガラとやかましい音を立てるので取っ払ってしまったという記述もあるので、この車両はクラッペ部分の開閉部を取り外してしまっていることにしました。
また、胴体部分も外れたり斜めに付いている車両も見かけるので、あえて一枚切り取ってしまうことにしました。実はこの部分だけ塗装を失敗してしまい、白を吹き付けすぎて下地の塗装が溶けてしまったんですよね~。車両にはつや消しをふいたのに、シュルツェンだけ忘れていたのが敗因。外したことで社外装備がよく見えるようになったので、こちらも怪我の功名でした。
デカール
ここで附属のデカールを貼ります。水デカールは貼った後テカってしまうのが嫌で、貼らないままで仕上げてしまうこともあったんですが、あとからウェザリングマスターで軽くこすったりすると目立たなくことが分かりました。
レベルはデカールも精細でカッコいいです。黄色の大隊マークは小さすぎて判別不能になりましたが(^_^;)
ウェザリング
ウェザリングはいつものウェザリングマスターを使いました。今までは附属のパフを使っていたのですが、三色につき一本しか入っていないので、最近は綿棒を使っています。
レベルIV号はホワイトとシルバーを使い、鋭角で目立つ部分を光らせます。ハセIV号は車体上部にサンドを使います。どうも自分はドライブラシがうまくいかないので、手抜きですね(^_^;)
シルバーは機銃や履帯の鋭角部にも使います。マフラーやシュルツェンの切れ目錆と赤錆を交互に塗りました。最後に短い筆で余分につきすぎた粉を払って終了です。
ドッティング・ダメージ加工
ここでふと思いついたので、II号戦車の時に使ってみたドッティングという手法を取り入れてみました。
エナメル塗料のフラットフレッシュやダークアースを爪楊枝で点々と置いてちょっと乾かし、毛先の短い筆で伸ばしていきます。1/72であっても、大きめに平面がある場合は効果的ですね。
ハセガワ 1/72 IV号戦車F1型
さすがにここまで来ると満足できる出来になりました。単体で作っていたらこんなに比べられることもなかっただろうに、ドイツレベルと並べられたのがこの子の不運でした(^_^;)
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ドイツレベル 1/72 IV号戦車H型
いやほんとこれは良いモデルですね。素材がいいと、自分の腕が上がったような気がして気持ちいいです(^_^)v
ドイツ・レベル プラモデル 1/72 IV号戦車 H型(再販)[ハセガワ]《在庫切れ》 |
前回は極寒のロシアを作ったので(T-34戦車ジオラマ編 ~雪の行軍~ - 鵜の目鷹の目)次は雪解けでどろどろな感じの雰囲気を出してみよう。