ツヴィリングのツインフィンを買ってもらった

クリスマスプレゼントに包丁を買ってもらった(早い)。
これまで使っていたのも悪くなかったんだけど、ほとんど毎日料理を作ってるのでやっぱりちょっといいのが欲しいと思っていた。
 
自分はどんなものでもペティナイフ一本で料理する癖がある。以前「やってTRY」にタカノフルーツパーラーのシェフパティシエが登場した際、小さな包丁を指の延長のように自由自在にくるくると操って果物を切り分けるのを見て、真似してみたのが始まり。やってみるとカボチャや魚をまる一本さばくとき以外は全然問題がなく、小さくて軽くて小回りがきくという利点のほうが大きかった。ただ、小さいと力が入れにくいという欠点もあり、切れ味がいいちょっと良い目の包丁が欲しいと思っていたのだった。

Zwilling ツインフィン ペティナイフ 30840-130

Zwilling ツインフィン ペティナイフ 30840-130

決め手は見た目。刃と取っ手が一体型の流れるようなフォルムと、人間工学に基づいた左右非対称なデザインが素敵。実際手に持ってみても、包丁というより鋭利なナイフといった雰囲気がする。ミスリルで作られていてもいい感じ。
130mmのペティナイフは、これまで使っていた果物ナイフよりは少し大きいくらいのサイズ。自分の手は大きい方だけど、すっと手に収まるぐらいのサイズで良かった。包丁は握りこんで使うわけじゃないので、少し小さめなぐらいでちょうどいい。
 

素材の違い

もちろんすごいのは見た目だけではない。ヘンケルスの包丁は有名だけど実は微妙に違いがあって、このマークが一人のモデルと二人のモデルがあるのだった。
http://www.zwilling.jp/common/img/hdr/hdr_ico.gif
こちらがツヴィリングで、
http://www.henckels.jp/common/img/hdr/hdr_ico.gif
こちらがヘンケルス
 
最初にドンキホーテで見かけた時は「ヘンケルスでも安いのがあるなあ」と思ったんだけど、よく調べてみると一人の方は汎用品で、双子のツヴィリングこそがよく知られているヘンケルス品質であることがわかった。元々のブランド名がツヴィリングで、世界進出の足がかりを作ったのがヘンケルスさんだそうな。ややこしいけど、一人より二人のほうが凄いとおぼえておけば問題ない。
 
ツヴィリングはドイツのブランドだけど、ツインフィンなど一部のモデルは日本の関にある工場で作られているそうな。
ツヴィリング 関の包丁工場見学レポート [キッチン] All About
使用されているステンレス鋼は、ツヴィリング専用に成分をチューニングした"スペシャルフォーミュラスチール"なんだとか。爪で弾くと「チィィィン」という、プロゴルファー猿のパター「正宗」のような澄んだ音がする。普通の包丁は「ペコ」としか鳴らないところをみるに、かなり硬度が高いものを使っているのかもしれない。注意書きにも、カボチャのような硬いものを切ると刃こぼれがすると書いてある。
硬度が違うと切れ味もぜんぜん違う。普通の包丁の識別名が「包丁」なら、こちらは「包丁+3」ぐらいの鋭さがある。
 

グレードの違い

なぜ「包丁+3」と控えめに評価したかというと、ツヴィリングの包丁にはさらに上のグレードがあるから。

Zwilling ツインセルマックスM66 ペティナイフ 30860-130

Zwilling ツインセルマックスM66 ペティナイフ 30860-130

ダマスカス鋼の最高級モデルがこちら。これはきっと「包丁+7」なんだろうな。床に落としても音がしない(無言で床に突き刺さる)などの伝説を持つ最強の包丁。値段も跳ね上がって2万円くらい。素人が手を出すものではないですよねー。
Zwilling ツインプロHB 三徳包丁 30647-180

Zwilling ツインプロHB 三徳包丁 30647-180

プロ仕様もあるけれど、見た目が普通すぎる。ブレードの材質はツインフィンと同じだし、コストパフォーマンスを考えたら、ツインフィンを選ぶのがベストバイなんじゃないだろうか。
 

切ってみた

ナスを切ってみる。
普通の包丁だと表側の皮で引っかかって押し切るような感触になるんだけど、ツインフィンの場合は抵抗なくスッと刃が入る。そしてストン。まな板側の皮が切りきれずに残ってしまうこともない。ワンダフルだ。
 
刺し身を切ってみるとさらに切れ味がよく分かる。
今までは薄切りにしようとすると凹んでグチャグチャになっていたので厚切りにせざるを得なかったけど、ツインフィンなら魚屋さんのようにきれいに切り分けられる。無意味に鯛を買って薄切りにしてみたら、切り口のつややかさに感動してしまった。普段より5割増しで美味しい気がするけれど、プラシーボ効果かもしれないので断言はできない。
 

メンテナンス

いいものを手に入れたからにはちゃんとメンテナンスしたいので、一緒に研ぎ器もお願いした。

ツヴィリング シャープセレクト 簡易研ぎ器 32601-000 32601-000

ツヴィリング シャープセレクト 簡易研ぎ器 32601-000 32601-000

1ヶ月に1回は研ぐように注意書きがしてあるので、Google Calendarに毎月1日にお知らせしてくれるよう登録しておいた。2のスリットに差し込んで、5,6回引くだけでいいらしい。
 
弘法筆を選ばずとはいうけれど、弘法ではない素人は多少いいものを使ったほうが良さそうだ。
 

2月3日追記

母親の誕生日プレゼントに送ったところ、切れ味がぜんぜん違うと感動された。値段もそれほど高くないので、プレゼント用にも向いていると思った。その場合は2本セットのほうが喜ばれるかもしれない。

Zwilling ツイン Gift Collection 30847-002

Zwilling ツイン Gift Collection 30847-002

キャベツは包丁で千切りだね!と言っていたけど確かにその通りで、今まで自分もキャベツカッターみたいなのを使っていたけど橋からボロボロこぼれるし、少量を作るのにも向いていないしイライラしていた。ツインフィンを買ってからというもの気が向いた時に人数分のキャベツを細く切って、そのまま食べたり軽くレンジでチンしたりして、気軽に食べるようになった。
 
キャベツの千切りを細かく切れるということは、餃子が激ウマになるということも意味している。ミスター味っ子は細かく切りすぎて襖が開いた時の風で飛んでしまうほどだったけど、そこまでしなくても細かく刻んだキャベツがどっさり入った餃子は天下一品だった。
玉ねぎも尋常じゃなく細く切れるのでカレーにも便利。包丁を替えるだけでこんなにも!と思ってしまう毎日が続いている。