オレたちバブル入行組

池井戸潤にハマりすぎたんで続けて読んでみました。

期待通りものすごくおもしろい。こういう経済小説を面白いと思えるようじゃ本当におっさんだなと思うんだけど、おっさん心をくすぐるようなキーワードが散りばめられていてたまらない。
最初こそ主人公がいたぶられまくっていて読む気をなくしそうになるけれど、そこを耐えて『復讐のターン!』となるともう最高に楽しいんだ、これが。
『鉄の骨』の時も建築業界の内実をストーリー展開にあわせてうまいこと解説していると思ったけど、今作も例外ではなく、銀行の内部事情についてさらさらと説明口調になるでもなく自然な流れで教えてくれるのがまた作品の楽しさを増していると感じました。
最後の復讐劇はちょっと蛇足気味だったけど、全体的に面白かった。この調子で続編の『オレたち花のバブル組』も読む予定。
 
はてな年間100冊読書クラブ 238/229)