銀河英雄伝説IV EX リプレイ6
銀英伝前半の山場、リップシュタット戦役が始まりました。本来ならば大貴族でないミュラーはお声がかかる存在ではなかったのですが、アルレスハイム/アスターテ星系侵攻作戦での功績が目にとまっていた、ということにでもしておきます。
クーデター発生
「ついに来てしまったな。みな、後悔は無いか?」
「いまさら何を言ってやがる。ここまで来て後悔もなにもあるもんか」
「戦力としては五分です。しかし・・・」
「五分では勝てんな。地の利が向こうにあるうえ、人材でも負けている。これで天が味方するとも思えん」
「反乱討伐総司令官はシュタインホフ元帥が任ぜられたとか。これは僥倖ですな」
「ああ。シュタインホフ元帥も大貴族の一人。仲間を討伐するのは気が引けるだろう」
「向こうからは攻めて来ない。こちらからも攻められない。ではどうする?」
「兵糧攻め、かな」
兵糧攻め作戦
「ミュラー中将か。貴公には期待しているぞ。我等の露払いを頼みたい」
「もちろんでございます。しかしながら一つ問題がございまして」
「なんだ。申してみよ」
「ブラウンシュヴァイク公を始め、高名な大貴族が肩を並べて進軍した場合、敵軍が恐れをなしてオーディンから出て来ないことが考えられます」
「それのどこが悪いのだ。地上に這いつくばる奴らを虫けらのように踏みつぶしてやれば良い」
「恐れながら閣下、このたびの戦いは皇帝陛下を取り戻すための大義ある戦いでございます。さすれば堂々たる艦隊戦で打ち破ることが貴族の誉れであると存じます」
「ふむ、確かにそのとおりだな。それでは、出て来ない敵をどのようにおびき出すというのか」
「は。我々の艦隊が辺境の星系を攻め、オーディンの収入を阻みましょう。さすれば腹を空かしたネズミのように飛び出してまいりますので、そこを閣下率いる大艦隊にて一気に叩きつぶすのがよろしいでしょう」
「ふっふっふ。気に入った。卿の思う通りにするが良い」
「光栄にございます」
新しい仲間
「我が艦隊はこれよりマールバッハ星系を侵攻する」
「うおおおお腕がなるううう」
「なんだこの威力!? っていつの間に艦隊が強襲揚陸艦だらけに!?」
「提督は最初からこうなることを見通していたようですね」
「よし、この星系は選挙した。続いてマリーンドルフ星系に進もう。ん? 小型艇が一隻こちらにやってくるだと?」
「はじめまして。ミュラー提督」
「えっと、君は確かマリーンドルフ中佐。そうか、この星系は君の家族の領土なのだな」
「そうなんです。うちの父は今日までどちらにつくのか決めかねていたんですけど、隣の星系をあっと言う間に攻め落とされたんで反乱軍側につくことに決めたそうです」
「・・・それは楽ができて良かった。それでは我々はブラウンシュバイク星系に進むとするか」
「あの〜、ちょっとお願いがあるんですが、私も連れてってもらえませんか? 父が反乱軍についた以上、私だけオーディンに戻るわけにはいかないし」
「!? ちょ、ちょっと待って。おいおい、どうするよ」
「おれはごめんだな。こんな女を連れていっても邪魔なだけだ」
「むっ! 男女差別反対です!」
「うるさい!」
「しかし提督、マリーンドルフ中佐のような大貴族の血を引くものが幕僚にいた方が、この陣営にいる間は役に立つものと思われます」
「確かに、爵位で考えればなんでうちの艦隊がいるのか分からないからなあ・・・。いいだろう。こっちの艦に乗り移りたまえ」
快進撃は続く
「オーディンの奴ら、本当に出て来ないな。何を考えてやがる」
「反抗作戦を必死に抑え込んでいると聞きます。所詮は茶番なのでしょう」
「気にするな。金がつきたら出てくるだろう。次の星系に移動しよう」
「実質的にこっちが帝国の支配者って感じですね」
「いい加減やる気出してほしいなあ・・・。じゃあ次はカストロプ星系に行こうか」
「うわあああ! なんじゃこりゃ!?」
「アルテミスの首飾りといえばハイネセンにあるものと思っていましたが、帝国にもあるんですねえ」
「もう撤退だ! ブラウンシュバイク公に全員でフレイア星系に進軍するよう連絡して、全員でオーディンへ進もう」
クーデターに参加して
正規軍のやる気の無さはなんじゃ〜!
正史どおりにローエングラムが征伐司令官をつとめていたらこんなことにはならなかったんだろうなあ。反乱自体が大貴族同士の茶番となってしまっているので、ある意味リアルかもしれません。
マリーンドルフ中佐は登場したときから幕僚に入れていました。クーデター発生後は人事関係がいじれないので。いいタイミングがなかったのでここで仲間入り。
敵が出てこないおかげで占領に専念でき、おかげさまでミュラーの功績値はこんなことになりました。
これで次回は”アレ”を狙っていきます。死人が出ないといいなぁ〜。