あるキング

微妙。

好き勝手に書きなぐったようなストーリーに萎え。伊坂幸太郎が書いているのだから読めるレベルにはなっているけれど、技巧に凝りすぎていて鼻についた。天才が育っていく過程も「生まれるべくして生まれたから」というご都合主義で浅い。
『モダンタイムス』から急に質が落ちてきたように感じる。コミック化やら映画化やらで小説を一生懸命書かなくても食べていけるようになっているんだろうけど、枯れるには早すぎないか。
 
はてな年間100冊読書クラブ 227/229)