副島隆彦/現代の裸の王様

経済評論家?の副島隆彦の掲示板を教えてもらった。人類の月面着陸は無かったろう論でおなじみのトンデモさんだが、今でもアポロ陰謀論にご執着らしい。

副島隆彦です。 今日、7月20日で、有りもしなかった「人類の月面着陸」から丁度、40周年である。嘘つきアメリカ帝国の衰退(ファールダウン)が、私たちの目の前で、毎日、進行している。
 
私は、『人類の月面着陸はなかったろう論』(徳間書店、2004年6月刊)の著者として、ひとりで感慨深い。あとあと取り返しのつかない馬鹿なことをやってしまった人間たち(犯罪的な権力者たち)は、己(おのれ)の内心に向けて、ひとり静かに、恥多き人生を生きて行くがいい。 
 
この、略称『月面本(げつめんぼん)』をまだお読みでない人は、是非、読んでください。人間(人類)とは、群れを成す(=支配構造を作る)と、途方も無く愚かなことをする動物だということがよく分かります。
 
おそらく、来年、2010年中には、真実が大きく露見、発覚するだろう。そして、アポロ計画の大嘘を、見抜けず、アメリカの巨大な洗脳空間にどっぷり漬(つ)かったままだった人たちは、これもまた、ひとりづつ、静かに、自分の脳が割れるような痛みを味わうがいい。 
 
全ての事態を、このあとも私は、冷やかに見つめ続けます。
http://www.snsi-j.jp/boards/past.cgi?room=sample1&mode=find&word=%A5%A2%A5%DD%A5%ED&cond=AND&view=10

こんなことをいいつつ、ルナー・リコネサンス・オービターが撮影したアポロ着陸船の写真には「ワハハ、ゲラゲラ」という謎のコメントを残すのみ。アメリカ憎しが極まって、もはや妄執と化している。
副島隆彦を尊敬する人は当然『月面本』も読んでいるはずだけど、それでみな何も思わないことが不思議だ。多分、そういう人にとっては宗教になってしまっているんだろうな。聖書に対して疑問を呈することなどできないのだから。
 

踏み絵としての科学知識

宇宙開発ファンの自分としてはこのような非科学的な言説が広まることはとても迷惑なのだが、こういった”正気の沙汰ではない”言論も役に立つことがある。それは、たとえばアポロ計画を捏造だと思ってたり、水からの伝言を信じてたり、進化論じゃなくてインテリジェンスデザイン論が正しいと考えてる人は”信頼に値しない人”と割り切って見ることができるということだ。人間的にはどうあれ、科学や政治、経済といった理性的な判断を必要とする分野においては信用がならないと判断できるという点で有用だと思われる。
ただ、ここで誤解されたら困るのは、科学的常識に疑問を持つなと言ってるわけではないということだ。だけど、疑問を持った上で理解しようと取り組んだなら、まず間違いなく自分の疑問よりも科学的常識の方があっていることが分かるはずだ。それを副島隆彦のように「いや、世の中全ての科学者が馬鹿で、私は天才だから合っている」と考えてしまうのは問題がある。
 
それにしても、副島氏のとりまきはどういう人たちなんだろうか。アポロ捏造は無いと思っていても彼の解く経済論は正しいと思っているのならば、明らかな間違いをばらまいていることを放置しておいているという意味でひどい。アポロ捏造も含めて副島氏の言うことを信じているのだとしたら、もっとひどい。
上のような正気を疑われるような発言をしても、たくさんの信者の誰一人として間違いを指摘してくれないのを見ると、自分には彼が現代における裸の王様のように思えるのだ。