フランス語から日本語を思う

エアメールを出そうと総務に持って行ったら、封筒にスタンプをぽんと押された。

bureaux de La Poste

なぜにフランス語・・・? アメリカ行きもドイツ行きにもエアメールにはこのスタンプを押す、らしい。世界的なルールなんだろうか。よく分からないので突っ込まずに帰る。
 
JAPANじゃなくてJAPONって書いてるし。フランス語だから「じゃぽん」か。スペイン語だと「はぽん」、ドイツ語では「やーぱん」だな。いっひこめあうすやーぱん。私は日本から来ました。
同じアルファベットでも読み方が違うのは不思議だ。陸続きで交流もあるのに一緒にならないなんて、ヨーロッパ人はなんて依怙地なんだろう。日本の場合は、青森の婆さんと熊本の爺さんが話をするのは無理だけど、お互い同じ文字で書かれた新聞を読むことができるもんな。
 
だけど良く考えてみると、書き言葉と話し言葉が一緒になったのはつい最近のことで、それまでは文章といえばありおりはべりの古文しか無かったのだ。話し言葉と書き言葉が別の国の言葉のように共存していたのが、中世の日本だった。ヨーロッパでたとえるなら、話すのはイタリア語やフランス語やポルトガル語で、書き言葉はラテン語で統一されていた、という感じか。
ということは、なにはともあれ国民全員が同じ文章を理解できる環境なのは、ほんのささいな偶然のおかげなのかもしれない。もしあと200年言文一致運動が起こるのが早かったら・・・。ガクブルですな。