ドミニオンが面白すぎる件について

ルールが分かるにつれて、どんどん面白くなってきた。

ドミニオン 日本語版

ドミニオン 日本語版

ドミニオンのキモは,ウノのようなパッケージされたカードゲームに,マジックザギャザリングのようなトレーディングカードゲームのおもしろさを組み込んだところだ。
TCGで一番面白いのは,やはり自宅で自分の持っているカードを矯めつ眇めつし,頭の中で戦略をああでもないこうでもないと考えている時間だ。限定されたリソースの中で最善を尽くす楽しさを,プレイの中に持ってきたのが秀逸なところだと思う。
 
各プレイヤーのデッキはスタート時点で10枚しか無いが,場に出ているアクションカードを購入していくことでデッキを成長させていくことができる。
山札から5枚引き,使ったり余ったり新しく購入したカードは全てゴミ箱へ。そして山札が無くなったらゴミ箱をシャッフルして山札にする。このようにしてグルグルとデッキを『回して』いくのがゲームの流れになる。
カードはたくさん持っていたい。コインがたくさんあれば強いカードや高得点のカードが買えるし,強いアクションカードがあれば相手を妨害したりゲームの進行を有利にできる。ところが,カードを持ちすぎると欲しいカードがなかなか回ってこないというジレンマがあり,欲張ってあれもこれもとデッキに加えると何もできなくなってしまう。
また,ゲーム終了時に最も得点を持っているプレイヤーが勝利するので得点カードは非常に重要なのだけど,「ほかには全く何の役にもたたない」という大きな欠点があり,得点カードを持ちすぎると何もできなくなってしまう。
 
このように,至る所にジレンマが仕掛けられており,プレイするたびに
「ああっこうしてれば良かった!」
「そっちを買っておくんだったー!」
などと大後悔するのがまた,中毒性を高めている。
 
というわけでものすごく面白いんだけど,20種類のアクションカードの効果や戦術などが頭に入ってないと大変なので,初心者,特にボドゲに興味のない人とプレイするにはあんまり向いてないかもしれない。
カルカソンヌは運の要素が高めだし,適当に置いていってもゲームになるのと,手札のような隠れている部分がないから相手にアドバイスしやすため,慣れてない人でも楽しめる要素が大きいと思う。
今は猛はまり中なのでBSWではドミニオンしかプレイしていないけど(徐々に勝てるようになってきたし),カルカソンヌは実物を買ってみても良いかなと考えはじめている。コマやボードもカラフルできれいだし,カルカソンヌの「地図が完成していく」楽しみを感じるにはPCで遊ぶより,手元に置いてプレイした方がもっと身近に感じられるような気がする。
 
これは定額給付金で買うべきだなって,自分の中で「定額給付金が出たら買おうと思っている物」が既に数万円に達していることについては一考の余地があると思われる。