竜王戦第7局

ついに運命の決戦の火蓋が切って下ろされた。
午前中は羽生名人が負けた第6局と全く同じ進行で、ハラハラして見ていられない。将棋は一人で指すものではなく、対戦相手があって初めて将棋になる。だから前回と同じ進行になるということは、羽生名人としては
「前回の雪辱を晴らす!」
と意気込んでいるわけだし、渡辺竜王も羽生名人が研究のうえあえて負けた手順を選んでいると知って
「受けてたってやる!」
と応えたわけだ。超燃える。駒音だけが静かに響く対局室が、燃える二人の男のせいで熱く輝いている。

後手の渡辺竜王が全軍躍動して攻め入ろうとするところを、先手の羽生名人が陣形の隙をついて"と金"を作ったところ。
ここで渡辺竜王は5二飛と飛車を逃げたのだけど、これが疑問手らしい。
だけど矢倉というか居飛車の将棋は、ともすれば攻めの要である飛車がないがしろになってしまう。そういう意味で銀の出口から活用しようとする渡辺竜王の狙いは棋理にかなっていると感じたのだが。
どちらにしても、明日は飛車を活用できた方が勝つだろう。
 

3月のライオン

連載を何回か読んで「まあまあかな」と思っていたんだけど、コンビニで2巻を立ち読みしてたら途中でグラグラ来たので読むのをやめて、ちゃんと買うことにした。

3月のライオン 2 (ジェッツコミックス)

3月のライオン 2 (ジェッツコミックス)

最初のころは将棋との関わりが薄い気がして、将棋の名を借りた雰囲気マンガかねぇ、と思ってたんだけど、少し見ない間にキャラの深みがとんでもないことになっている。じっくりと手間をかけて「天才の孤独」を浮き彫りにするつもりなのだなこの作者は!
まとめ読み推奨。ガっと読んでいかないと切なさが消えてしまう。