ずっと外回り

住宅街を走ってるとクリスマスの飾りつけをした家をよく見かけるのだけど、ときどき
常軌を逸してる
としか思えないものに出会うから素敵だ。狭い庭をトナカイとソリの人形がびっしりと埋めつくしていて、二階から垂れ下がった電飾がそれを飾っているのだけど、せっかくの電飾も日中はただの白い球体にすぎないので、まるで家がなにかの疫病にかかったか、巨大な蜘蛛に襲われた後のように見える。とても楽しい。
 
だが住宅街を走っていて起こるのは、楽しいことばかりではない。北海道が4年連続で交通事故死ワースト1にならない見込みだそうだとかで、尋常じゃないぐらい取り締まりが厳しいのだ。
ハンドルを握ると人格が変わる人、というのは良くいるけれど、自分も例外ではない。ひとたび社用車に乗りこめば、
「左折でも一時停止する」
「信号の無い交差点では二段階一時停止する*1
「制限速度40キロのところを30キロで走る」
「特に住宅街では常に徐行する」
などの悪行三昧だ。
今日も今日とて交差点の進入時、停止線ビッタリで止まって右を確認したら、いましたね。白と黒に塗り分けられた憎い奴が。もうね、何にも変なことしてないのに固まっちゃうね。いや、自分はバッチリ止まってますよと。左見てもっかい右見て交差点を通り抜けますよと。で、オレがノロノロやってるのにしびれを切らした後続ドライバーがタイヤを鳴らして左折しちゃって「そこの車止まりなさい」ですよ。なんだろうかこの罪悪感は。別にこっちは悪くないのに。
 
それにしても頭が変になりそうなぐらい暇だ。前任者はどうやって過ごしていたんだろうか。

*1:停止線で完全に止まり、さらに直行する車線に進入する際にもう一度停止するというアラ技