酒税法改正!?

そういえば先週「平成20年度税制改正大綱」が発表されてました。
見出しをずらっと見て目を引いたのは酒税の項目。どぶろく愛好家としては個人的に注目しているのだけど、今回は最低製造数量基準の緩和だけでしたね。
地域の農産物を使った果実酒やリキュールについては6キロリットル(4号瓶で8,000本以上!!!)から1キロリットルへ。農家が民宿もやっていて、じぶんちで取れた果実で果実酒を作る場合は基準を適用しない、とのことらしい。
製造基準を下げてもアルコール度の測定とかが大変なんだよね。確か。そこらへんはどう解決するのか見物です。
 
それより清酒をなんとかして欲しい。最低60キロリットルですぜ。一升瓶3万本なんて、企業レベルじゃないと作るのは不可能。いじめですか? もっと作る基準を下げて、その代わり徴収もしやすいシステムを作れば税収アップにつながると思うのだが。
 
たとえば現行法上では、清酒1キロリットルあたり酒税は12万円。一升瓶一本あたりに換算すると555円である*1
これを、最低製造数量基準を上回れない事業者の場合には割高にして、一升瓶は1,000円、4号瓶は400円くらいにする。販売するときに印紙を貼るようにすれば徴収コストもそれほどかからないだろう。これだと1,000本くらい試しに作ってみようか、という事業者も増えるのではないか。
 
自家消費分くらい自由に作らせてもいいと思うけどね。歳入に占める酒税の割合なんて微々たるもんだし、しかもそのうちの家庭消費分なんてほんのごく僅か。勝手に作らせたからといって税収が下がることもないだろうと思うのだが、勝手に作っていいよというお墨付きを与えるとまずいこともあるんでしょうね。
まあ、現状でも勝手にどぶろくを作ったところでなんのおとがめも無いのだからいいっちゃいいんだけどね。法律違反でも、悪くなければ罪にならないってのは、いかにも日本的な解決法ではあります。

*1:冷静に考えると高いな・・・