これを待ってた!
桜庭一樹といえば女の年代記。『七竈』『赤朽葉』と続いて、ここに来てその完成形を見た気がします。合わなかったピースがぴたっと収まった、読了後にそんな気持ちがしました。
- 作者: 桜庭一樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/06
- メディア: 単行本
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部活っていうのは一種の家族のようなもので、そんな擬似家族の血脈の繋がりがうまく表現されていて、しかもそれが女子高の中で展開されるという密閉感によってそれが強調されている気がしました。個人的には今年のベスト5に入る作品です。
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