おともだちパンチ!

これは良かった。一気に読んで続けてもう一回読んでしまいました。

夜は短し歩けよ乙女

夜は短し歩けよ乙女

登場人物がみんな魅力的で、その中でも主人公の"黒髪の乙女"の浮世離れしたキャラクターが良かったですね。背には錦鯉のぬいぐるみ、首には達磨のネックレス、そして右手に必殺の"おともだちパンチ!"。
京都×大学×不思議といえば『鴨川ホルモー』だけど、それよりも不思議少女の傍若無人&無敵ぶりと彼女に恋する男子のパンピー具合、そして古色めいた語り口というと連想されるのは『涼宮ハルヒの憂鬱』の方でした。こういうラノベ度が濃い本が直木賞候補になったりするのは時代を反映している感じがしますね(いい意味で)。
 
マンガ化がしやすそうだなって思ってたらエースの増刊で連載が始まってるらしい。『図書館戦争』とかこの本とかみたいなラノベっぽいのはいいけど、伊坂幸太郎の『魔王』にはほとほとウンザリ・・・。なんでもかんでもメディアミックスする風潮はなんとかしてほしいなぁ。
 
39/100