第1回1dayトーナメント”パールカップ"

 日本女子プロ将棋協会の新しい試みが始まりました。
1DAYトーナメント|日本女子プロ将棋協会
 その名の通り、1回戦から決勝まで1日で終わってしまうトーナメント戦です。残念ながら最後まで生で見ることは出来ませんでしたが、同時進行で4試合が進む様子は圧巻でした。こういう新しい工夫は素晴らしいと思います。将棋はネット中継との相性がすごく良いと思うので、こういう棋戦をどしどしやって欲しい。
 結果は中井代表の貫録勝ち。島井"ナース"咲緒里女流初段ファンの自分としては残念ですが、振り飛車穴熊からの玉頭攻めには魅せられました。決勝以外ももっとコメントがあれば良かったけど、概ね良かったと思います。
  
 でも、どれだけ払えばスポンサーになれるのか分からないけど、これでやっていけてるのか少し不安。月額500円で名人戦順位戦が見れることを考えると会員制でお金を取るのは厳しいと思うけど、見せ方を工夫すれば以外になんとかなる気もします。
 例えばこのぐらいの規模の棋戦を毎月日本全国各地の市民会館で入場料1,000円くらいで見せる。卓球の試合のように会場を4つに区切ってそのまま見せてもいいし、指すのは別室でも女流棋士を一人ずつつけて大盤解説をさせても良いと思う。後者の場合ならS席5,000円を払うとその別室に入れたり女流棋士グッズをプレゼントしたりさせるとなお良いかもしれない(笑)。
 そんな感じで最初は収支マイナスでも、普及を図ることが後々良い結果を生むと思います。将棋連盟はその点弱い、というか、来るものは拒まないけど来なけりゃ来ないで良いや的なところがあります。プロ棋士=雲の上の人でもいいんですが、その結果として将棋人口が減少したと考えると今後もこの考え方が通用するとは思えないので す。
 その点女流棋士は、いい意味で僕らアマチュアの延長線上にいる存在だし、将棋を身近に感じさせる役割にはうってつけの存在じゃないかと思うのです。案外日本女子プロ将棋協会こそが今後の将棋界を救う救世主になるのではないかと、期待しながら応援させてもらっています。