今年の三冊〜マンガ編〜
流行ってるらしいので今年買ったマンガの中からベスト3を上げてみます。
1位
- 作者: 植芝理一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/08/23
- メディア: コミック
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卜部がただの不思議少女で完結してないところがポイントだと思う。恥ずかしがり屋でほたむきでやきもち焼きの、普通の典型的な萌え少女が不思議ちゃんのベールの中に隠されていて、それが周囲からの刺激を受けた時にチラっと見えるところが、単純に萌えっ子を登場させるのに比べて何倍も萌え度を高めているんじゃなかろうか。もちろんヒロインが軽く変態なところが最大の特徴なんだけどwww
2位
- 作者: 柴田ヨクサル
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2006/12/19
- メディア: コミック
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確かに最初はメイド×将棋が主題だし、最初読んで「ワハハ将棋をテーマにこんなバカやっていいのかよ」という感じで読んでいくと、徐々にそういう要素が薄くなり、その代りに主人公の将棋に対する愛と言うか、情熱と言うか、アイデンティティの拠り所が将棋しかないという"熱さ"がわしわしと伝わってきてグッと来るのだ。人間の魂と魂がぶつかりあったとき、本当のコミュニケーションが生まれる"真実の一瞬"というものが良く表されていると思った。
その分表紙でずいぶん損をしているような気がしてならないんだけど。Amazonで買ったからいいけどこれを書店で買うのは結構恥ずかしいと思うぜ。ただのアキバ系マンガだと思われて売り上げを落としてないかが心配です。
3位
- 作者: こうの史代
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2005/07/28
- メディア: コミック
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読み始めはなんだか意味が分からなくて「うう、失敗か」と思ったものの、読み進めるについて心が主人公へとじわりじわりと引き寄せられていく。単なる夫婦もの/共同生活もののラブストーリーかと思えばそうではなくて、確かにこの作品を一言で表すとしたらそういうことなんだけど、それだけでは言い表せない微妙な感情の行き来があって、読みながらその感情の動きに自分も動かされてしまう点が、この作品の魅力になっているんだと思った。特に荘介どのがじょじょに妻である道(みち)に惹かれていく様子と、興味が無かったうちは見えていなかった道の女性的な一面、しかも怖い面が見えてくる様子が良い。
「夕凪の街・桜の国」も確かに名作だけど、向こうはちょっと重すぎて万人にはおすすめできない感じ。まあこっちも夫婦になってから恋をしたり失恋を味わったり、良く考えるとすげー照れくさい内容なんだけどね。