ライブカメラ

写真は第47期王位戦第3局の様子。
対局中は「プクぶら」というソフトを使ってライブカメラの画像を常にデスクトップの前面に配置するようにしています。さすがに仕事中に指し手を確認するわけにはいかないのであんまり意味はないんですけど(^^; それでもデスクトップ上で激しく戦う小さな羽生と小さな佐藤を見ていると、疲れていてもやる気が沸いてきます。
 
結果は123手で佐藤棋聖が勝って1勝2敗としました。最近あまり見なくなった相矢倉でしたが、やっぱり矢倉はいいですね。将棋の王道だと思います。
右から飛車は攻め、必然的に玉は左側に守りを固めます。全ての駒がバランスよく動き、将棋の駒の配置を100%活かした戦法だと思うのですよ。そういう意味じゃ羽生さんは飛車の動きが乏しかったと思ったり(お得意の飛車の転回が見られそうで期待していたんですが)。ずっと三連勝するものだと思って見てたんですが、いつの間にか佐藤勝ちになってましたね。自分の棋力に(´・ω・`)ショボーン
 
矢倉戦法は自動車で言えば後輪駆動的な存在。古典的だけど、素晴らしい。美しいがその反面、脆さを含んでいる。自分あたりだとすぐに穴熊に囲んでしまいます。以前の講演で羽生さんが「将棋に闘争心は不要。素晴らしい棋譜を作ることが大事だ」ということをおっしゃっていましたが、今回の将棋などを見るとその感が強くなります。羽生・佐藤の両名にとって、勝敗よりもそっちの方が大事なのかな、と。だからこそ勝敗を競う以上に必死になれるのではないでしょうか。