どぶろく一日目
早速どぶろくを仕込むわけですが、これがもう拍子抜けするくらい簡単でした。
必要な材料は次のとおり
材料 | 代金 | 備考 |
---|---|---|
米3合 | - | 道産米「ほしのゆめ」を使用 |
日本酒大さじ1杯 | 180円 | ワンカップ |
米麹200g | 170円 | 普通の乾燥麹 |
ミネラルウォーター2リットル | 90円 | 水道水だと菌が死んでしまう |
ドライイースト大さじ1杯 | 200円 | 50gで10回分は使える |
ヨーグルト大さじ1杯 | 33円 | 3個で100円 |
果実酒よりも圧倒的に材料費が安いのがうれしい。これなら気軽に作れます。
使う道具はこのとおり。
道具 | 備考 |
---|---|
仕込み用の3〜4リットル入る瓶 | 金属製じゃなければなんでもおk |
炊飯器 | ‐ |
おたま | これも金属製はアウト |
ろうと・布巾 | 絞る時に使います |
瓶詰用容器 | 炭酸に耐えれるもの |
全部家にあるものばかりです。金気がダメなので道具はプラスチック製か木製のものを使いましょう。だから本当は炊飯器じゃなくて蒸し器を使うのが正当だと思います。完成したらビンに移すのですが、発酵が続いていて炭酸が出るので普通のビンでは危険です。今回はスプライトを飲んだ後のペットボトルを使います。
それでは早速作り始めてみましょう。今日の工程は以下のとおりです。
お米を炊く
まずはお米を炊きます。どぶろくの原料です。3合分のお米を2合分の水で炊くと、蒸し器で作ったかのように硬く炊きあがります。日本酒を大さじ1杯入れて炊くと芯が残りません。その間にミネラルウォーターをよく冷やしておきましょう。
材料を混ぜる
炊きあがったら10分ほど蒸らします。その後お米を仕込み用のビンに移し、上からミネラルウォーターを1.5リットル投入します。そうするとちょうど人肌くらいの温度になるので、残りの材料を一気に投入します。米麹はほぐしながら入れましょう。
ふたを締めてできあがり
これでほぼ出来上がりです。あとは常温で放置しながら、一日一回ガス抜きも兼ねてかき混ぜながら、3日も待てばおいしいどぶろくの完成です。
追記
本当に圧倒的なまでに簡単にできました。米が炊きあがってから30分かかってないし。ちなみに作業が終わってここまで日記を書いたところでのぞいてみたら、もうすっかり発酵中でした。泡がぽこぽこ浮き出ていて、仄かにアルコールのにおいが漂ってきました。すごい。すっかりかもされています。
しかしアレですね。もちろん今回のエントリーもすべて私の妄想の中の出来事なのですけど(笑)、こうやって実際に酒を作る中で学べることはすごく多い。発酵のこと、日本酒のこと、日本の文化のこと。これぞ実学であるし、何と言っても日本人は、魏志倭人伝のころからこうやって酒を作ってきたのだ。酒・醤油・味噌と、わたしたちの生活は麹にかもされたものの上に成り立っているわけで、酒造りは日本人のルーツを探る旅と言っても過言ではないのです。そう考えると自家醸造が違法という今の法律は、我々の祖先が永く受け継いできた知識を断ち切ってしまうものではないかと、こう思うわけでして。突き詰めていくと結構アブない話にまで発展していきそうでアレなんですが、「今の日本に足りないのはブシドーだ」とか喚いているおじいさん方も、そういう物騒なところからじゃなくて、まずはこういうまったりしたところから日本の心を取り戻していってはどうかと思うのです。