ブラウザ利用状況

昨日おとといに引き続き、今日もブラウザの話。
実際どれくらいのユーザーが非IE系のブラウザを使っているのかグラフに表してみました。
はてなカウンターが閲覧者のブラウザの種類まで分析してくれるようになってからのアクセス数の22,975件のデータを元に作成。バージョンごとの違いは無視させて統計をとってみました。

ダントツの1位 InternetExplorer(11,711件)

ダントツの1位は当然。しかし、予想以上に少なかった印象です。たったの6割弱とは意外です。自分の周りの人を見ると9割程度の人間がIEをそのまま使っている印象だったのですが、うちのブログのようなところを訪れる人というのは、一般に比べてマニアックパソコンに明るいということの表れかも知れません。わりあいコアな話題で(しかもグーグルで検索して!)やってくる人が多いので、そういう意味では多少バイアスがかかっていると言えなくもありませんが、後述の理由により水増しされている可能性もアリ。

Firefoxは納得の2位(3,131件)

無限大の拡張性とその通っぽさに定評があるFirefox。納得の順位です。うちの係長も愛用しています。

名実ともに第三のブラウザ、Opera(2,351件)

われらがOperaは堂々の3位。全体の1割も占めているとは思いませんでした。しかもOperaはデフォルトでユーザーエージェントをIEに偽装しているので、Operaユーザーのうち何割かがIEに加算されています。そう考えれば2位との差ももっと少ないのかも知れません。

4位は純国産のSleipnir(1,674件)

動作の軽快さではOperaよりも一歩リードしています。操作感になじめたらもしかしたらメインのブラウザにしていたかも知れません。

僅差で5位はSafari(456件)

全体の約2%を占め5位に入りましたが、この比率が実際のWin/Macの比率と考えていいのでしょうか。50台に1台。そう考えるとAppleは2%のシェアで、100%の知名度を持っている*1ということになる。携帯電話業界におけるWillcomも似たようなシェアしかないが、これだけのプレミアブランドになりうるだろうか。マックはすごい。

その他

au(369件)の人がFOMA(151件)の2倍以上存在していたのが面白い現象です。auDocomoの比率は約1:2くらいだと思うのだけど、PCサイトを見る比率では逆転しています。auの方が通信速度も速く快適にブラウジングできる上に若年層に人気が高い=ネット利用頻度が高いところなどが原因で、こうして4倍もの比率が生まれるんでしょうね。
その他に含まれるブラウザはMozilla(86件)、Vodafone(6件。Phoneじゃないんだね)、iMode(3件。FOMAと別なの?)など。知らないブラウザはCamino(17件)、Wget(6件)。それから検索ロボットもいた。Yahoo Slurp(186件)とGooglebot-Image(3件)。

総評

4割もの人が自発的にブラウザを選んで使っていることに新鮮に驚きました。うれしい驚き。自分は普段使うものこそ快適なものを使いたいという考えでOperaを導入しましたが、このように一回で生じるロスが0.1だとしても、1,000回使えばロスは100にもなるぞ、と計算できる人間がネット上にはいっぱいいるのだとわかっただけでも調べた価値はあると思います。
この統計を使って「非IE系ブラウザを使う人がいかに問題意識を持って生きているか」ということについて新書を1冊でっちあげることもできそうですが。
たまにしか使わないものに一生懸命に考えたりするのは発想が逆で、普段使いのものこそこだわるべき。それはブラウザに限らず、たとえば24時間振込入出金手数料及び口座維持手数料が無料の金融機関を使ったり、ケータイ料金を安く抑えるために比較したり、そういうことが大事だと思っている。年に2回しか7人乗る機会がないのにドライバビリティが低く燃費が悪いミニバンを通勤に使うのはいかに効率が悪いか、みたいな本。
売れるかな? 自分は買わないけどw

*1:パソコン使える人でマックを知らない人はいないという意味で