思わず泣けた

昨日放送されていた「爆笑問題&日本国民のセンセイ教えて下さい」を見た。
アメリカの学校でゼロ・トレランスっていう制度が導入されてきているそうな。それは、トレランスつまり寛容さを無くして、ルールを破ったものに毅然として罰を与えるシステムのことらしい。それに反対する教師に対して伊集院さんが言った言葉が良かった。
「自分はなんのとりえもない、真面目でしかない、悪いことをした覚えも無いけれど、自由奔放に振舞う生徒のおかげで学校に行けなくなった生徒を先に助けてくれ」
正直ちょっと泣きましたね。
自分も中学校の頃、そのものずばりそういう生徒で、いじめられてて、教師に言っても効果が無い、むしろ自分がダメだからいじめられるんだと言われたことを思い出してしまった。学校には行きたくなかったけど、ここであと何年か我慢して、勉強して、いい学校に行けばもう二度とこういうアホな奴等に付き合わなくて済むんだって思って、しがみついた。そうやって思わなかったら自分も不登校になっていたんだろうと考えると、義務教育って、真面目な人間には残酷なシステムだと思う。
 
いま親の所得格差によって子どもの学力が二分化されてるそうな。ちょっと残念だけど、しょうがないことなんじゃなかろうか。いまの公立の小中学校のやりかたじゃ、学力を上げようと思ったら塾に行くしかないんだから。それならば小学1年生から学力でクラス分けをして、できる生徒は徹底的に伸ばし、普通の授業についていけない生徒にはいくらでも時間をかけて基礎を教えてあげるべきだと思う。できるorできるようになりたい生徒と、そうじゃない生徒を分けてレベルにあった授業をするのが一番だ。ゼロ・トレランスもいいけどまずは隔離してくださいよ。わざわざ玉石混交しているから問題が複雑になっている気がする。
あと、「学校で勉強したことが社会に出ても役に立たない」っていうのは誤り。そのぐらいのことも覚えられない、我慢することができない人間がまともに働けるわけが無い。できない子どもにはしっかりを基礎学力を叩き込んで卒業させてあげることの方が、義家センセイのいう愛とか信頼とかよりもよっぽど役に立つはずだろう。
 
今回の伊集院さんはかっこ良かった。テレビだと大抵は「ほほえみおデブちゃん」の役をこなしているんだけど、言うときは言うんだね。金伊集院でした。