不安に思うこと

前回の続き。
投資をすることについて不安が大きくなってきている話。まずは国家破綻研究ブログより引用。

本日は、ファイナンシャル・リテラシーの重要な部分である「メンタル面」について説明します。

「株式上達セミナー/林輝太郎」の中で、FAI投資法について言及した箇所に、次のような記述があります。FAI投資法は、続ければ必ず1億円を達成することが出来るが、通常の投資家には想像のできない地道な継続が必要とされていることでも有名な投資法です。

(引用開始)

売買メンバーの1億円達成者71名以外は脱落者である。2名の方が亡くなられているようなので、実際の脱落者は65人である。1億円達成の数字は驚くべきものだが、脱落者も非常に多いわけである。
60名が1億円を達成して退会しているが、満足して退会した人は少なく、ほとんどが1億円になって恐ろしくなり、ノイローゼになってやめている。
「親戚から借金を申し込まれないか。断れば関係がギクシャクする。」「子供が誘拐されないだろうか」「強盗に入られないだろうか」と夜も寝られなくなり、顔は青ざめ、ひざの上に置く手も震えていたという。
このグループでは、新しい入会者には一人同伴者が決められ、グラフの書き方を教えたり、苦しいときには励ましたりしているのに、やはり1億円も儲かるとノイローゼになってしまうのだ。
・・・それから新しい入会者には「1億円以上を持てる(器量の有る)人間になれ」と精神論をぶつようになったという。

(引用終了)
ファイナンシャル・リテラシー 投資のメンタル面 金を持てる器量・投資のルール・社会還元 経済的独立へ : 国家破綻研究ブログ

1億円なんて大層な資産を持っているわけではもちろんない。でも"下手をすると"(笑)近い将来このくらいになるのかも、と思った時から怖い気持ちがむくむくと持ち上がってきた。先月は20%の利益を出せたけど、多分今月もそのぐらいは堅いだろう。もしこのまま毎月2割づつ増えていったら、たった3年後には1億円になってしまう。手堅くやっているつもりが、これじゃあ「あなたもこれで儲かる!」みたいな話じゃないか。これが怖い。先月も今月も出来たんだから来月も出来ると思ったら大間違いかもしれないけど、別にベストな取引が出来ているわけじゃなくて、売ったり買ったりするたびに後悔しているというのだからなおのことだ。何かが変だ。
確かに取引環境は去年までと比べて大きく変わった。元手も増えたし、レバレッジが可変になったおかげでリスク量をコントロールできるようになった。そのせいで利益が出る速度が加速しているのだけど、逆に言うとそれは、一瞬で資産を失う危険性も増しているということでもある。でもそれは(意外と)たいした問題ではない。自分がハイリスクな取り引きをしているのは十分承知だし、たとえば今ここでアメリカに大隕石が落ちてドルの価値が紙くず同然になったとしても、基本的に損失は限定されるように保険もかけている。だから損をすることが怖いわけではない(嫌なことではあるけれど)。一番自分が恐れているのは、先の文章で引用したように、心の準備が出来ないままに富豪になってしまいかねないということなのだ。
「おいおい、随分と前向きだな」と思われるかもしれないけど、怖いものは怖いのだからしょうがない。当初のもくろみでは半年で2割ぐらい増やしていって、それと積み立てを合わせたりして、まあ10年後くらいに引退できるくらいに資産が増えていればいいかなと考えていた。それだけの時間があれば不動産やオフショア投資それから起業についても勉強したり実践したりは十分にできると考えていたのに、3年後って言ったらもうすぐ先の話だ。何の準備も出来ないままにクワドラントを左から右に移らなきゃならないかもしれない(by金持ち父さん)ということがすごく不安だ。時間が足らない。焦る。でも焦ったからといっても、現実には焦らなきゃならないほど資産があるわけじゃない。気持ちだけが空回りしている状態です。
対策としてできるのことは、投資資金におけるFXの割合を減らすということくらいだと思うけど、このぐらいの金額じゃまともに買える株なんてないし・・・。利益は上がっているけど先のことを考えるとどうしていいかわからなくなってしまう。損をしたらどうするかについては対策を練ったりしてきたけれど、将来"うまくいったとき"にどうするか、全く考えてないことに気づいて不安になった。さっきの「10年後くらいには」っていうのだって、結局は問題を先送りしているだけだし。
出口戦略についてもっとちゃんと考えなきゃならないな、と決心した今日この頃でした。