読書の秋

昔持っていた本を買った。

敦煌 (新潮文庫)

敦煌 (新潮文庫)

大学入試のときに国語の問題として出題されて、試験が終わった後でその足で買いに行った思い出がある。主人公がひたむきに求める、学問によっては得られる知識とは違った、生の、今まさに生まれんとしている「知」。それへの渇望と、愛と、陶酔とに、一気にのめりこんでしまったのだった。こういうのって自分と重ねちゃうと弱い。
最近は昔読んだ本を買い戻すことが多い。最盛期には1,000冊はあったんじゃないかな。ぜ〜んぶ売っちゃったり捨てちゃったりしちゃって、全部はとっておけないのは勿論だけど、やっぱりもったいなくて買いなおしている。新しい本・知らない人のを買わない=年をとったとは思わない。これはこれでありかな、と思ったり思わなかったり。