十三機兵防衛圏が面白かった
最近はコロナ流行りで人混みの中を出歩くのが嫌なので(カール・レイモンに並ぶのは屋外だからOK)、三連休はほぼほぼゲームをしていた。
まるで出勤するかのように8時に起きて0時までぶっ通しで、3日間で30時間。
この時点で13人の主人公のうち郷登蓮也以外の全員をほぼクリアし、あとは平日の夜に細々と続けてなんとかクリアした。
最近めっきりゲームをしなくなった自分が久しぶりにこれだけの情熱をかけて一気にクリアしたという点で相当面白かったということは伝わるだろうか。
多分伝わらないと思うのでネタバレを回避しながら魅力を考えると、SFとしての出来が非常に良いというところだと思う。
十三機兵防衛圏の魅力
本作はゲームと言うよりほぼほぼノベルゲームなんだけど、話を読みすすめるにつれてキャラクター一人一人の設定が交差し、織物を編むように一枚の大きな物語となって広がっていくため、読むのをやめられなくなってしまった。
過去、現在、未来と時空を行き来しながら、現在の出来事に過去や未来の回想が含まれていて全体的にループ感があるのだけど、そのことと学生時代に感じる、同じような日々が永遠に続くような幻想と相まって、懐かしいような心苦しいような郷愁を覚える。
序盤6時間が楽しめる体験版が配信されているので、とりあえずSF者はやってみるべき。
それと、全体的にガンパレード・マーチ感が強いので、往年のファンにもオススメ。
読むガンパレという感じでカジュアルに楽しめるので、老い先短い古きオタクにも安心な出来だし。
以下はネタバレになるけれど、個人的に一番良かったのはUFOブルマこと南奈津乃。
でもやっぱUFOブルマのなっちゃんとBJのストーリーが最高だったな。見ている視点が一番プレイヤーに近い目線なのも良かった。そしてミウラ! pic.twitter.com/qj3FAC00ak
— pikaring🌔 (@pikaring) 2020年2月25日
基本的に全員学生なので学生服なんだけど、彼女一人だけブルマ姿なのが非常に印象深い。
ふともも、ふともも!
最初はふともも目当てだったのが、話を進めていくとどんどん面白くなっていく。
UFOとオカルトが好きな主人公がある日部室で謎のロボットと出会い、MIBに狙われながらも運動バッグに入れたロボットとともに時間旅行を繰り返して事件の真相を探る。
現代に生まれ、未来の記憶も持っていない彼女は事件の真相から比べるとどうしてもピントがずれてしまうのだけど、それでも必死で解き明かそうという姿勢には好感が持てるし、そしてなにより、プレイヤーの立場に一番近い目線であるところが魅力的なんだと思った。
最後にはロボットと別れ、彼の使っていた機体に乗り込み、そしてその傍らには三浦くんがいるという展開も良かった! 三浦くん!
いや、多分基本的に十三機兵はストレスレスに作られているんだよね。
薬師寺恵なんて完全にヤンデレメガネだと思ってたのに、最後は報われるからね!
ヤンデレ薬師寺がほんと良かった。話が始まった時はこんな結末になるなんて思いもしなかった。機兵に乗り込む時おへそを出すのも大層良かった。 pic.twitter.com/IJ5dzjY4qJ
— pikaring🌔 (@pikaring) 2020年2月25日
記憶を失った十郎と一緒にいたいという理由で、旅行中の十郎の祖母から契約書をもらって十郎の家に間借りするとか、十郎が食べたくないって言ってるのに毎晩かいがいしく料理を作ったり、それでも十郎は他の女の子が気になるようだし、終いには十郎が帰宅拒否になったり、もう完全にヤンデレ。
猫に命令されて友達を銃で撃ちまくるところとか、完全にサイコ。
そんな彼女でさえ報われるのだから天晴だと思った。
良かった。この物語に可哀想なヒロインはいないんだ。
あと薬師寺恵は機兵に乗り込む時におへそを見せるのが良いね。大変良い。
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なんだかんだで十三人がうまくカップリングできるのが良い。
沖野司を入れると偶数だしね(謎)。
というわけで十三機兵防衛圏はものすごく良かった。
自分もそろそろもうあと100年ぐらいで死んでしまう年なのだと考えると、無駄にゲームをやって漫然と時間を消費するわけにはいかないと思って形になるものを作ろうとクリエイティブな方向に足を踏み入れているのだけど、むしろこれはインプットとして非常に価値が高かった。
良いものをどんどん取り入れていいものを造りたいね。