シャトーブリアンに感動したクリスマス

最近は誕生日やクリスマスみたいなイベントは、プレゼントを贈りあうというよりも(欲しい物があっても速攻で買ってしまう)どこかいいお店に食べに行く日になりつつある。

といってもクリスマスイブにあまりにクリスマスクリスマスしている店に行くと混み合っているため、寿司屋に行ったりすき焼きを食べたりするのが定例となっている。

というわけで今年は焼肉屋に行くことにした。

焼き肉といっても黄色い看板で煙がもうもうと立ち込めるような店ではなく、コース7,000円の高級焼肉店である!

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ここのお店が凄いのは完全個室で落ち着いて食べられるところと、店員さんの対応がとても丁寧なところ。高いお店に行くと心がゆったりしちゃう。


まずは牛タンとサラダから。

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やっぱ和牛の牛タンはアメリカ産とは全然違う。肉汁自体にものすごい深い味わいがあるんだよね〜。

焼肉にはマッコリかな、と思って頼んでみたけどちょっと酸味が強すぎてこれはいまいちだった。早々に黒ワインへと切り替える。

このワインが激ウマ。渋くて濃厚で大好き。家で焼肉ができるようになったら定期購入しよう(まだ新築なので肉を焼く勇気が出ない)


神戸牛カルビはカルビの概念が覆るようなカルビ。

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牛の脂が脂というよりも、旨味の洪水みたいな感じ。全然くどくなくてさらさらと口中に流れ込んで胃袋を新天地に連れ去ってしまう。

牛タンの時にあまったスダチ岩塩で食べてもさっぱりしていて美味い。

というかこのお店は、肉ごとにいろんな調味料が出てくるのがにくいね。肉だけに。


こちらは赤身肉だというイチボ。これだけサシが入っていて赤身肉だと!?

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肉汁がじゃばじゃば出てきてすごい。ほんとすごい。宇宙規模で美味い。


極めつけはシャトーブリアン

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一人前8,000円ぐらいするのが二切れも入っているので、この7,000円のコースのコスパがいかに良いのかがよく分かる。

これはもう、今まで生きてきて食べてきた肉の中でダントツに一番美味しかった。

ちゃんとした店で食べるコース料理のステーキと、素人が目の前で焼いただけの肉と、感動のレベルが変わらない(むしろシャトーブリアンの方が強い)のは謎だ。

肉の良さがあらゆる技術を吹き飛ばしてしまったような爽快感がある。旨味の暴力だ。

シャトーブリアンについてきたトリュフ塩もめちゃくちゃ美味しい。

帰ってすぐにAmazonで探してみたんだけど、たいていのトリュフ塩って白いんだよね。この店のような茶色いのはどこで買えるんだろう。

もしかしたらトリュフの粉末に塩を混ぜたものかもしれないので、トリュフゼストというのを買ってみた。

届くのが楽しみ。


そして焼肉の締めには「焼きすき」といって、すき焼き用の薄い肉を焼いて卵の黄身に絡めて食べるのだけど、これがもう濃厚で濃厚で優勝だった。

ここの肉を焼くヒーターがサイドにあって直下にないため、油が焦げる煙が全然出ないことに感動したんだけど、それより何よりすごいのは、焼き網に肉がこびりつかないところ。

多分なんだけど、肉を置く部分が網ではなく金属の棒がルーバー状に平行に並んでいるのを見るに、棒(というかパイプ)の中に水が入っていて、100度以上にならないようになっているのではないか。

グリルのサイドからは絶え間なくしゅうしゅうと蒸気が吹き出ていたので、きっとそうだと思う。

最後の最後で少量の、ゆかり乗せご飯が出てくる気遣いが嬉しい。最後はご飯に絡めて食べたいしねえ。

肉の油でご飯の甘さが引き出されて、そこにゆかりがぴりっと味を引き締めて最高だった。

ほんと、ご飯の国に生まれて良かったわ。


そんな感じで至高の体験を味わったクリスマスだった。

ここは接客もいいし店の雰囲気もいいから、一人前5,000円のコースでもかなり良さそうな気がする(単品だとたぶんもっと高い)。

帰宅したあとホームページを見てみたら、肉ごとにその肉に合ったワインが出てくるコースもあることを知ってしまった。

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妻は酒を飲まないので料理のみにすると二人で16,000円! こっちにするんだったー!!!

よし、来年も行こう。