発酵ボトルの自作と失敗

これまでジェックスの発酵式二酸化炭素発生装置を使っていたんだけど、8月31日から使い始めて9月30日、ちょうど1ヶ月でCO2が出なくなった。かなり予定通りでびっくり。

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だいぶ出が弱くなってきてから何度か振って復活させてきたんだけど、いい加減限界になったようだ。

ペットボトルを洗ってみると底の方にまだゼリーが残っていたんだけど、溶液中のアルコール濃度が濃くなりすぎると酵母が死んでしまうというので、そろそろ限界だったのだろう。

自らが生み出すアルコールによって自らが死んでしまうというのはなかなか儚い。まあ、魚も水換えしないと老廃物が溜まって死んでしまうので、ペットボトルの中身もある意味でアクアリウムに近いと言える。


ジェックスのセットはディフューザーもついていて手軽で大変よろしんだけど、詰替用のパウダーが800円と効果なのは玉に瑕。

せめて半額なら毎月買うのになあ。

ということで、とりあえず予備でひとパックだけ買っておいて、今月からは自作のボトルに挑戦してみることとする。


一般的には500ccの炭酸飲料用のペットボトルを使うらしいんだけど、それだとすぐになくなりそうだったので、1.5リットルの炭酸水用のものを使うことにした。

容量が3倍だからと中身も3倍にして爆発したら嫌なので、入れるゼリーの量は500ccの2倍とする。

500ccの場合は砂糖100gを水100gに溶かし、これをゼリーで固めることとされているので、今回は砂糖200gと水200ccでゼリーを作った。

冷蔵庫に一晩入れて固めたら、パン作りに使うイースト菌をゼリーの上にふりかけて、然る後に水を入れてシェイク。

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一晩くらいすると二酸化炭素が出るはずなんだけど、全く出ていないしペットボトルを押してもふにゃふにゃで、全然発酵している気配がない。

そこでイースト菌の賞味期限を見ていたら去年の8月で終わっているやつだった。これではまともに発酵しない。畳と酵母は新しいものがいいとよく言ったものだ。

というわけで新しい酵母を買って追加してみたのだが、それでも発酵が弱い。一応、ふたを開けると軽くプシュッとはいうのだけど、ディフューザーから出てくるほどの圧力には程遠い。

仕方ないのでドーピングとして、ケーキシロップをにょろにょろと投入してみたところ、ものすごい勢いで発酵し始めた。

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エアレーションと見まごうばかりの勢いの泡。

基本的に、砂糖水をゼリーにするのは発酵を遅らせるためなんだとか。

ただ、ゼリーが硬すぎたせいか全然発酵が始まらなかったんだと思われるので、ケーキシロップを加えて酵母を活性化させ、硬いゼリーを食い破るまで強力にしようと考えたのだが、わりと思ったとおりになった。

ゼリー式でうまく発酵が始まらないときは、スターターとしてシロップを加えてみるというのは手なのかもしれない。


ところが翌日に水槽を覗いてみると、水が白く濁ってしまっていた。

どうやら勢いがよすぎて、溶液中のイースト菌が水槽の中に入ってしまったようだ。

液体ごと入ったというよりは、勢いよく弾けた気泡とともにゾル状になって水槽まで届いてしまったんではないだろうか。

水質への影響はほとんどなく、とりあえず2,3日水槽からディフューザーを出しておいたら勢いが収まって、通常通りの泡の出方になった。

白濁もすぐになくなったので良かったのだが、ケーキシロップ添加は意外とリスキーなのかもしれない。

次回はちょっとだけにしておこう。


CO2を加えてからというもの水草の成長は著しく、ラージパールグラスはソイルを覆い尽くさんばかりに這い出しているし、ショートヘアーグラスもわかりにくいけど、ソイル中でランナーを伸ばしているらしく、株を植えたところ以外からも顔をのぞかせている。

こちらが最初の頃で、

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これが一ヶ月後の水槽の様子。

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相性が悪いと言われる底面フィルターで、効果が弱いと言われる発酵式でも、30cmキューブ水槽くらいであれば十分に効果があると実感できてよかった。

ミナミヌマエビも死ななくなったし、そろそろレッドビーシュリンプを買う予定。