土屋ホームから日本トリムの還元水素水を勧められた件

土屋ホームとの打ち合わせも終盤に差し掛かって来た頃、キッチンのグレードを考えていたところで「そうそう、蛇口と言えば」といってパンフレットを見せてきた。

前日に還元水素水の講習会(という名のおもしろ実験会)に行ってきたとかで、曰く、水素水を使うと「お茶の色が濃く出る」だとか「米の研ぎ汁が透明になる」やら「トマトを洗うと汚い色の農薬が出る」だの言われて凹んだ。

それって要はアルカリ性の効果だよね?

いまの水素水ブームに乗っかって還元水素水と名乗っているけど、仕組みとしてはアルカリイオン水と同じで、水を電気分解してH+とHO-に分けているだけ。

水素イオン水は弱アルカリ性を示すから、お茶カテキンが溶け出てきたり(水よりもアルカリ水溶液)、コロイド状だった米ぬかを乳化したり、トマトの細胞壁を壊して汁が滲み出てきたりする。これはもう、単純に科学の話で、健康に良いとかそういうレベルの問題じゃないだろう。

d.hatena.ne.jp

このブログで実験されているけれど、トマト以外の野菜を弱アルカリ性の液体につけても、謎の黄色い液体は出てこないのだ。無農薬のトマトからも黄色い汁が出るし、農薬を使ったズッキーニからは黄色い汁が出ない。どう考えても汁の正体は農薬ではなく、トマト汁なのだ。

では、「お茶の色が濃く出る」のが良いことなのだろうか。

有史以前からお茶は広く人類に飲まれているけど、その中で”アルカリ水溶液で煮出す”方法というのが存在しただろうか。これまでずっと中性の水で飲まれていたものをアルカリで煮出すことの人体への影響というのは深く検討されているのだろうか。

お茶+アルカリ性って体にいいというよりも、掃除に使えそうなイメージしかない。飲んでも体に影響がない洗剤、は良いと思うけど、それを飲用にして積極的に飲んでいこうという考え方には抵抗がある。

っていうかそもそもアルカリ性の液体をガブガブ飲んで大丈夫なの? アルカリ性の温泉に入ると表皮が溶けてヌルヌルになるように、タンパク質が溶けるのだけど、口の中や喉は荒れないのだろうか。

胃に入れば胃液は中性だから中和されるとして、H+が塩酸と反応してH+HCL→H2+CL2で、塩素ガスが出てくるのは大丈夫なんだろうか。

という感じで還元水素水には「うそ・おおげさ・まぎらわしい」が三拍子揃っているので、リテラシーがあるなら手を出さないほうが無難だ。

日本トリムのやり方が汚い

でも、前述したような「農薬が落ちる」みたいな詐欺まがいな謳い文句については、日本トリムのHPのどこを見ても書いていないのだ。で、講習会と称して口頭で説明し、ニセ科学的な謳い文句は代理店に言わせるシステムが汚い。

そうすればクレームが来ても「我が社は何も関係ない。代理店が勝手に言っただけ」と責任を押し付けることができるわけだ。商売なんだし、水素水とつくかつかないかで売上はぜんぜん違うのは仕方ないにしろ、詐欺まがいのやり方には感心しない。

土屋ホームも言ってみれば詐欺の片棒を担がされているわけで、バックマージンがなんぼあるかわからんけど、信用を売ってまで小銭を稼ぎたいのかどうかしっかり考えたほうがいいと思うね。

「押しつけじゃない」と言うけれど気分がいいものではない。このせいでかなり土屋ホームの株が下がったなあ。