余市蒸溜所限定のウィスキーを買ってきた

温泉でさっぱりしたところで積丹町を出て、余市に向かいます。お目当ては当然、ニッカの余市蒸溜所。

www.nikka.com

見学は何度も済ませているのでエアコンが効いた博物館を通過する程度に済ませておきます。車だから試飲ができないけど、昔のように飲み放題ではなく一人一杯に制限されているので特に気にならないレベル。

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ただ、有料試飲の余市シングルカスク10年は飲んでみたかったなあ。一杯で1,000円だったかな。どう考えても利益度外視のサービス価格。一般販売どころか限定販売もせず、ここで飲むかここから盗んでいくかの二択しか無いという代物なのです。今度来るときは小瓶を持ってきて、入れてもらうよう頼んでみよう。

売店で限定品を買ってみた

余市蒸溜所の売店では、一般のお店では売られていない限定のウィスキーを買うことが出来るので、大枚はたいていろいろと買ってみました。

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しかし、この前札幌で同じぐらいの金額で服を買ったときは微妙な罪悪感がつきまとったのに、ウィスキーだとすんなり買えるのはどういう心理なんでしょうかね。

服はコムサで買わなくたってユニクロで十分だけど、酒はイオンのウィスキー風色付きスピリットでは駄目だからかな。

ニッカ シングルモルト余市 ウッディ&バニラ

マッサンブームのせいでこれまで一部の愛好家がちまちまと飲むだけの存在だった日本のウィスキー業界に、味も知らない新参のファンがワッと乗り込んできたせいであっという間に原酒不足になり、これまで愛されてきたリーズナブルで質が高い銘柄が次々と廃止になってしまっているのが現在の状況なわけです。

苦肉の策としてニッカは、ノンエイジ、つまり熟成されていないモルトウィスキーをブレンドして売り出すことにした、というのがこちらの商品。

500ccで6,000円、180ccで2,000円という強気価格ですが、出自を聞いて怪しいと思い、小瓶にしたのが大正解。若いだけあってアルコールのビリビリ感が強く、ウッディというより樽の木の香りっぽし、バニラ風味や果物のような香りもしなくもないけれど、これだけの価格を積むのは熱狂的なニッカファンだけなんじゃないかなあ、という気がしました。

余市 2000's

この余市2000'sは、ちょっぴり残った2000年から2009年までのシングルモルトブレンドして作ってあるので、NAよりもまともなウィスキーの味がします。

ただ、一本6,000円と考えると、4,980円のカフェモルトや、ピュアモルトブラックとレッドを一本ずつ買ったほうが幸せになれるかもしれない。かつてのシングルモルト余市を思い出しながら味わいたい人向けですね。

余市蒸留所限定

こちらは一本だけブレンデッドで、1本3,000円と前者に比べると比較的お求めやすいお値段になっています。

が、その分全体的に薄い。かなりグレーンで薄められているんじゃないかなあ。癖のあるブラックニッカクリアみたいな感じ。このぐらいのお金を出すのなら自分はフロム・ザ・バレルを買っちゃうかな。

という感じで、限定品ではあるけれど、既存のラインナップには届かない感じでした。それよりも、1万円でもいいから例のシングルカスク10年を売ってほしかった。