積丹半島でウニ丼を食べてきました
夏といえばウニ。これまでも当ブログではウニを食べた件についてご報告させていただいているところですが、夏の日差しが厳しくなる季節になると、「もうウニの時期だな」という気持ちが入道雲のように湧き上がってくるのです。
本州が異常な台風に見舞われている中、その原因となったオホーツク高気圧のおかげで北海道の天気が最高に良かったので、ひとつ積丹半島まで足を伸ばしてみることにしました。
積丹半島はウニの本場なだけあってウニ丼を食べさせる店が数多くあって迷います。検索してみたところ、有名なのはこの3つらしい。
漁師直営食堂 中村屋
こちらの名物はひとつの丼にムラサキウニとバフンウニを1人前ずつ盛った「スペシャルウニ丼」だそうです。
ぶっかけを体験したい
3件見比べてみて思ったんですが、みさきと中村屋のウニ丼はちょっと値段が高すぎて、というか一食に5、000円オーバーはちょっと常軌を逸しているような気がして、しかも松前で食べた生ウニ丼は2、980円だし、本場だからといって値段を盛り過ぎなきらいがあります。そういえば、ぼったくり寿司で悪名高い小樽のすぐ隣だしなあ。
そんなわけで、3、300円~4、000円で生うにをぶっかけられるという田村岩太郎商店に決めました。
開店は10時ですが朝早くから行列ができているというので、朝5時前に家を出て途中休憩なしに運転して9時ころにたどり着きましたが、すでに10人以上が並んでいました。お前ら、そんなにしてまでウニが食べたいのか!(ウニを食べるために250km運転してきた人がいうセリフではない)
並ぶのは、スマホを見ていれば一時間ぐらいすぐにたつので良いとして、問題はこの日が最高に晴れているということ。空には雲ひとつなく、陽射しがジリジリと肌を焼きます。幸い、温泉用にボディタオルを持参していたので頭に巻いてしのぐとしても、気温は既に30度以上。熱中症になりかねないレベルです。
すると9時10分過ぎに店内から人が出てきて並んでいる人を数え、それからややしばらくして人を入れ始めました。こういう気遣いは嬉しいですね。
マスにこんもり盛られたご飯でテンションが上ります。ですが、楽しみにしていた「朝ウニぶっかけ丼」の提供は、本日は無しとのことで残念。積丹まで来た意味とは。
しかしメニューに目を通すと、魅力的なラインナップに悩ましくなります。
ウニ丼もいいけどウニ+αのメニューが良さそうすぎる。オススメのヤン衆丼が一番ベストバランスなように思えます。妻が出張中で一人で来たためシェアすることも出来ず、やむを得ず初志貫徹で生ウニ丼を注文しました。
これが積丹のウニ丼だ!
どどんと盛られたやつがキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
一口かっこんで、うん、美味い。美味い。でもなんだろう、感動がない。とろっと柔らかくて甘くて潮の香りがいっぱいで、ウニとしては5つ星だと思うのですが、なぜか心に響かない。なんでだろう。松前で食べたときも北斗で食べたときも、脳がビリビリ痺れるような旨味のエクスタシーみたいな感動があったのに、そこまでじゃない。
大盛りに見えるけどご飯が山になった表層部分にウニが載せられているので、インスタ映えはするけど意外と量はなく、最後にご飯が余りがちになったのも悩ましい。
ここは積丹産の塩水うにを漁協から直接仕入れていることをウリにしているけど、松前の北前船だって松前さくら漁協から直接買い入れていると言うし、それを言うなら漁協直営の北斗フィッシャリーが、値段・味・鮮度ともに最強なのかもしれないなあ。
いま読み返してもテンションが違う。何が違うんだろうなあ。
積丹半島をドライブ
せっかくここまで来てウニ丼を食べただけでは帰られないので、積丹ブルーと呼ばれる美しい海を堪能するべく神威岬へと足を伸ばしました。
さきほどウニのために並んでいたときは疎ましかった晴天も、エアコンが効いた車内では全く問題なし。屋根を開けたオープンカーと何台かすれ違ったけど、真夏は熱中症になるからやめたほうがいいんだよなあ。
神威岬の先端までは駐車場から約30分かけて険しい道を越えていかなければなりません。車から一歩も出たくないような気温ですが、意を決して出発しました。
いいね積丹ブルー! 写真には映らない美しさ! どんなに映像技術が進歩しても、この空気感を味わうために人は旅に出るのだなあ。
ところが、半分ほど進んだところで「この先行き止まり」の表示が。
何やら、先日の台風で登山道が傷んで点検中とのこと。ここまで来させておいてこの仕打かよ! 入り口に貼っとけ!!!
気落ちしてトボトボと帰途につき、名物の積丹ブルーソフトクリームでも食べることにしました。
積丹ブルーにちなんで青く染めたアイスなんて洒落にしても味は度外視なんだろうと思っていたら、意外とかなり美味しくて驚きました。ミントの爽やかな風味は夏にぴったりだし、ミルクの濃厚さと相まってベストマッチ。これでだいぶテンションを取り戻しました。
前半戦は割と気落ちすることの多い旅でしたが、ここから相当盛り返してきます。次の目的地は積丹岬!