2,000円で何を食べるか

ステーキと言えば最近は情熱ステーキによく行っています。運動した帰りに失われたタンパク質を補給する名目で食べに行くんですが、市内のステーキ屋さんの中ではここが一番コスパが良いと感じています。


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入り口を入ると熟成肉がズラリ。何十日間もエイジングすることにより、肉の旨味が引き出されるというわけです。

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肉の種類はサーロイン、ヒレ、リブロースの他に、以前はランチのみで提供していたお求めやすい価格のクラシタステーキなどがあります。最初入った時にパッと見の値段で「ステーキの割に安いな」と思っていたのですが、いい機会なので某いきなりステーキと比べてみます。

肉の種類 情熱ステーキ いきなりステーキ
ヒレ 200g 2,000円 200g 1,800円~
サーロイン 200g 1,700円 200g 2,200円~
リブロース 300g 2,250円 300g 2,070円~
その他 (クラシタ)300g 1,400円 (ワイルド)300g 1,390円

価格帯は安いと評判のいきなりステーキとほぼ変わりませんね。ただ、いきなりの方は前述したとおりグラム量り売りのため、実際の価格は1割から2割強アップすることになります。

こちらが情熱ステーキのリブロース。

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情熱ステーキの良いところは焼き石がついているため鉄板の温度が冷めてきた頃合いで温めて食べられるところと、付け合せの玉ねぎがトロトロに傷められているところと、コーンとブロッコリの二種類乗せられていることです。

いきなりはこんな感じ。

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見比べると細部が絶妙に安上がりになっているのが分かります。

味については、肉そのものに関して言えば熟成をしっかりかけている情熱ステーキに軍配が上がります。甘味や旨味がしっかり引き出されている。いきなりの方は肉の上に乗ってる謎ペーストが美味いしさの秘訣だと思うので、そのあたりは好き好きですね。

ただ、「肉美味いなあ」としみじみ思いながら食べるのだったらダントツに情熱です。席の空間がゆったりしていて、調度品のセンスもいいし、この前の母の日にたまたま知らずに行ったら一家全員でやってきているグループが多くて、落ち着いて食べられます。肉以外のサイドメニューも豊富だし、お酒も色々あるので肉系居酒屋としても楽しめる感じ。個人的なお気に入りはジントニック。ジンと肉、というダジャレですね。

対していきなりは戦場みたいなものなので、バッと来てガッと食べて無言でサッと立ち去る、そうすることを要求されているお店です。ちょっとジャンルが違う。牛丼屋ならそれでもいいけど、2,000円出してステーキを食うのにそれはどうだろう、と思うのです。

2,000円で何が食えるか

一人一食1,000円~2,000円というと、ちょいとしたスペシャル感があってもおかしくない価格帯だと思います。記念日とまではいかないけれど、なんか今日はちょっと美味しいものが食べたいな、と思った時に選ぶ価格帯です。

例えば函館を代表する洋食店である五島軒がそのぐらいの価格帯で、極めて正しいカレーとか正統派のビーフ・ストロガノフなどが食べられます。

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たまに食べに行きますが非常にコスパがいい。ただ、逆に言うとさきほどの価格帯がその店のランクになるので、例えば五島軒で5,000円オーバーのコースを注文しようとは思いません。やはりサービス面を比べるとコアの価格帯が5,000円のお店とは差がある。

一杯680円のラーメンを出す店が2,000円のスペシャルラーメンを用意したからといって、満足度は普段から2,000円のものを出すお店には敵わないわけです。それは、コアとする価格帯によって素材や調理法だけでなく、店の雰囲気も店員の質も変わってくるから。

そーゆー意味ではいきなりステーキは、例に上げたラーメン屋のように、サービスの質や店のしつらえがアンダー1,000円ランクで、それでいて価格が2,000円を超えてくるところに違和感を覚えるし、安っぽいなと思ってしまう。肉以外をチープにして無理な値段で提供しているんじゃないかとか、グラム売で多く売りつけようとするさもしさに心が寒くなります。まあ、安っぽいところで食べているから、肉を安く食べられたんだと錯覚するのかもしれませんが。