【定期報告】小の月の後は

毎月小の月のあとは楽しい時計合わせがまっています。

時計のデイト表示は31日まであるので、それを直すのに合わせて腕時計の時間を標準時に揃えることにしています。その時にそれまでに何秒ズレたのかを図るという楽しいイベント。買って最初の計測では月差17秒。

pikaring.hatenablog.com

前回11月30日の時はうっかり忘れて翌朝に調整したので記録できなかったので、今回は12・1・2月の3ヶ月間での記録となります。

これがプレシジョニストの真の実力だ!

さて3ヶ月での誤差は、

f:id:Red-Comet:20180302213903p:plain

約3秒でした\(^o^)/

1か月にならすと約1秒なので年に換算すると12秒。年差クォーツ(1年間に1分未満)どころか、クロノメーター規格(日差0.07秒=年25.5秒)までクリアしそうな勢いです。買って最初に図ったときと比べて格段に良くなったのは、使っているうちにこなれてきた結果かもしれません。いいぞいいぞ。

プレシジョニストのいいところ

プレシジョニストとはアメリカの老舗時計ブランド、BULOVAが生み出した超高精度クォーツを搭載したモデルの総称です。

一般的なクォーツ時計は水晶に一定の電圧をかけて1秒間に32768回振動させています。つまり、32768回カウントしたら1秒進めるようになっています。これは水晶という物質の特性なので、水が0度で凍って100度で蒸発するように、間違いがありません。水はある日「今日は17度で凍ろうかな」とは思わないですからね。

しかしそれでもクォーツ時計は狂いがちです。それは温度変化だったり、姿勢が変わったり、揺らされたりといった外的要因のせいで、腕時計はもちろんですが、自動車の時計がとんでもなく進んだり遅れたりするのもそのため。

なのでいかに正確とはいえ一般的なクォーツ時計は月に15~30秒の誤差があると言われており、高級なものになると電圧をかける部品の性能が良かったりするので、年に1分以内、いわゆる「年差クォーツ」と呼ばれる精度を実現しています。

さて我らがブローバのプレシジョニストは、通常のクォーツでは2本の水晶振動子を使っているのに対して、3本めの水晶振動子を追加することにより通常の8倍の振動数を実現し、精度は8倍以上だと言われています。

2+1は3じゃないぞ。オレたちは2+1で8だ!

f:id:Red-Comet:20180302223445p:plain

精度の良さだけじゃない唯一無二の機構!

精度がいいだけなら似たような時計はたくさんありますが、プレシジョニストの、それより何より気に入っているのはスイープ運針であるところです。

文字盤の上を滑るようになめらかに移動する秒針といったら他の追随を許しません。これに慣れてしまうとどんな高級時計、何十万円も何百万円もするのを見ても、それがクォーツだったら、

「どうせステップ運針なんでしょ?」

と鼻で笑うことができて捗ります。機械式ならまあ悪くないんですが、6振動とかだと、

「こっちは16振動だからなあ」

と思ってしまう。精度も段違いですしね。

そんなわけで、これを手に入れるまでは年に何本も腕時計を(安いのを)買っていたんですが、他の時計が一切欲しくなくなってしまいました。F-104
はUltimate maned Fighterと呼ばれ、「最後の有人戦闘機」または「究極の有人戦闘機」と訳されていましたが、自分にとってBULOVAのプレシジョニストは究極かつ最後の時計なのかもしれないなあ、と思っています。

vimeo.com

ムーンウォッチはコンセプトが大好きなんだけどムーブメントがプレシジョニストでないのがもったいない。プレシジョニストだったら買ってた(もう時計を買わないとは言ってない)。

次は4月30日に精度チエックを行う予定。2ヶ月だから2秒切ってほしいなあ。