2017台湾旅行 ~その9~ 龍山寺・永康街
本当は迪化街のあとは台湾のプラモデル屋さんに行ったりする予定だったんですが、歩いて行くには暑すぎるし、タクシーで行くと開店前に着いてしまうだろうしで調査不足がたたったので、ここはスルーして次の目的地である龍山寺に向かうことにしました。
地下鉄を乗り継ぐとめんどくさいし、タクシーなら日本語が通じなくてもスマホのGoogleマップを見せて
「うぉーしゃんちー、ろんしゃんすー」
と言えばだいたい通じるので楽。しかも安いし、1,000円未満でも愛想が良いのでガンガン使ったほうがいいですね。ローマと違って街なかで簡単に捕まえられるのも良いところ。
龍山寺は人気の寺だけあって大混雑でした。入場の列に並んでしばらく進むと窓口で無料のお線香セットがもらえます。太っ腹! 入口近辺でお線香やら花を売っているおばちゃんたちが待ち構えているのでスルーしましょう。
線香に火をつけて一通りお参りをしたら、お待ちかねのおみくじタイムです。
作法としては、住所氏名と占いたいことを思い浮かべながら石を2つ投げ、向きが揃ったらくじ棒を引いてよし。揃わなかったらやり直し。くじ棒を引いたらその番号で本当にいいのか、再び石を投げて神様に聞きます。揃わなかったら引き直し、揃ったらその番号のおみくじを引くことになります。
おみくじ代もタダ。台湾のお寺はずいぶんと気前が良いなあ! 10元入れないと開かないようにすればいいのにw
引いたのは「上々」、つまり大吉です\(^o^)/
全部漢字なのでその場で意味を読み取るのは困難ですが(意味を教えてもらうための窓口があったりするので、ネイティブでも難しいのかもしれない)、宿に戻ってから内容を詳しく解説している記事を探しました。
調べてみると、”「錦上添花」とも呼ばれる鮮やかな当たり籤です。”とのこと。大器晩成を示唆しているということなので、これからも道を外れずに頑張るようにします。
意外と穴場、龍山寺駅地下のお土産屋さん
次の目的地に移動すべく地下鉄の駅に入ったら、実はここまで(九分でも)あまり見かけなかった占い/おまじない系グッズが充実したお土産屋さんを発見しました。台湾には意外と風水グッズとかそういうのが無くて、確かによく考えてみればそれは香港とかのイメージなので、ちょっと事情が違うのかもしれませんね。
ここでは昔の日本の1円玉(99%ニセモノw)のほか、細々とした物を購入。息抜きにはちょうどいいお店でした。
念願の小籠包を食べる
地下鉄に乗って向かうのは永康街です。ここでまずは早めに昼ごはんを食べておこうということにしたんですが、台湾でナンバーワンの人気を誇る鼎泰豐(でしんたいふぉん)は11時30分の時点で死ぬほど混んでいるのでパスして(日本にも支店があるし)、そこまではいかないけど人気トップファイブぐらいの位置にある高記(かおちー)に向かいました。
店に入ると店員さんから
「~~どうしゃおれん?」
みたいなことを聞かれるので指をビシっと二本見せて
「りゃんうぇい」
と答えると、トランシーバーで店内とやり取りをした店員さんは
「~~さんろう」
的なことをいうので、階段で3階まで上がります。カタコトでもポイントさえわかれば楽勝ですな。3階までたどり着くとそこで待機していた店員さんに連れられて窓際の席まで案内されます。席につくと、そこにはすでにポットに入った中国茶がきちんと用意されていました。うーん、サービスがいい。
メニューはどれも美味しそうで相当迷ったんですが、まずは本場の小籠包と、あとはエビチャーハンと汁なし担々麺を頼みました。
小籠包が熱々でなかったのは残念。口の中の皮が全部べろべろになるようなのが食べたかったなあ。でも全体的に美味しいです。どれも上品で淡白な味わいで、チャーハンのエビはぷりぷりだし、担々麺のスパイスはエッジが効いていて、普通に中華としてレベルが高い。近所にあったら月イチで食べに行きたくなるお店でした。
この他にスイカジュースとマンゴージュースを頼んで(どちらも丸絞りという感じでおいしかった)日本円にして3千円だったので、値段的にも全然普通。店内はきれいで接客も丁寧で良かったです。早めに来たおかげですぐに座れましたが店を出る頃には何人も待っていたので、早めに来るといいですね。
永康街のお土産屋さん
わざわざ永康街の高記まで小籠包を食べに来たのは他にも理由があって、それはここ、永康街が台湾の若者に人気のスポットだからです。永康街のお土産屋さんには今流行りのセンスがいいグッズが豊富ということで、個人的には「そんなキャッチーなところに行って何が面白いか。どうせ女子供だましだろう」ぐらいに思っていたんですが、まあ他に寄るところも思いつかないし、この後台北101に寄るついでだし、ぐらいの気持ちでした。で、永康街のオススメはどこか調べてみると、どのサイトでも「一針一線」というお店を勧めているのです。
どんなステマやねん、と思いつつ仕方がないから足を伸ばしてみると、意外や意外、センスが良くてポップな台湾テイストが満載で、お値段は少し高めですが良いものがたくさん並んでいました。なんだよ、最高かよ。
台湾式の買三送一システムがフル活用されていて、たくさん買えば買うほどお得になるので、気がつくとびっくりするほどの量を買い込んでいました。特にお気に入りだったのが透かし彫りの栞と、お茶のセット。
九分は面白い物が多いけど、どちらかというと自分が買って満足するものが多いし、観光地価格なものも少なくありません。だけどここだと、日本の人に「送って普通に喜ばれる」そんなおみやげがたくさん並んでいました。ここはガチでおすすめですね。
近くの姉妹店に寄ったり何店舗か雑貨店を覗いてみるうちに、雨が降ってきたので次の目的地へと移動しました。この日の天気予報はずっと雨で、だけど空には雲が全然なくて青空が見えていて、なのにしょっちゅう大雨が降ってくるという南国っぽい天気。濡れたってすぐに乾いてしまうんですが、雨具はなにかしら用意していったほうが安心ですね。
台北101と精品書店
地下鉄に乗って次に向かったのは台北101。わりと歩いたので地下にあるというフードコートで一休みしようと思ったんですが、人人人の大洪水で座ることは不可能そうでした。夜市以上の大混雑にへきえきして、早々に退散して近くにあるという精品書店を目指しました。
誠品書店は日本で言うと蔦屋書店と無印良品を足したような、新しいライフスタイルを提供するようなコンセプトで、いま若い台湾人の間で非常に人気であるとのこと。
台北101から誠品書店までは徒歩で5~600mとほんの僅かな距離。10分位で着くだろうと思ったのが大誤算でした。カッと照りつける日差しと、灼熱の空気に、一歩進むごとに体力を奪われます。まるで砂漠を放浪しているかのような感覚で、もうこのまま遭難してしまうんじゃないかと思ったほどでした。街のど真ん中にいるしもう10月だから全然意識していませんでしたが、台湾は沖縄以上に南国なので、昼間に外を出歩くことは致命傷に繋がりかねません。マジで死ぬかと思った。
紅茶を飲んで一息ついて、その後誠品書店を一巡りしてみたんですが、なんというかちょっとこう、ハイブロウ過ぎて観光客には向かないかな、という印象。確かに面白いものもたくさんあるんですが、それはあくまで台湾の人向けで、ちょっと方向性が違ったかな。まあ、外国人観光客を無印良品とか蔦屋書店に連れて行ってもしょうがないですしね~。
さて、日が傾いてきたので台北101に戻ります。お目当ては世界最高級の高さを誇る展望台からの夜景です。以下次号!