北海道の夜明けはここにあった

勝山館跡ガイダンス施設で上ノ国町の歴史を堪能した後は、さらに山の上に足を伸ばしてみました。風力発電がたくさん並んでいるので、それをバックに車の写真が撮れないかなという軽い気持ちだったのですが、予想以上に謎の施設を発見してしまいました。

それがこれ。北海道夜明けの塔。

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なんのために作られたのか謎すぎる……。しかも北海道の夜明けって……。

確かに蝦夷に移住したのはここ上ノ国町が最初だったのかもしれないけど、札幌とか函館に悪いような気がしないでもない。

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下から見上げるとかっこよすぎますね。人も誰も居ないので撮り放題。階段を使って上にも登れます。

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見下ろす形の写真は珍しいかも。

そういえば、最初に人が住み始めたはずの上ノ国町が、今やすっかり寂れてしまっている(失礼)過程がちょっと面白いんですよ。ここに勝山館を築いた武田信広も、早々に松前城に移ってしまってこちらは支城になってしまいました。

それというのも中世では天然の良港と呼ばれた港は基本的に遠浅の干潟だったりして、小さな船なら泊めやすいけれど、造船技術の発達に伴って船が大型化してくるようになると逆にそれが仇となって廃れてしまうんですね。

で、ある程度の深さを持った港がある松前江差に移る。その後は日本海側を通る必要が無くなってさらに港の規模が大きくい場所ということで貿易の中心が函館に移り、もっと巨大なタンカーを泊めたいということになって海運の拠点は苫小牧港に移ってしまうというわけです。技術の進歩は悲しい。

でも、時代の進化から取り残されたとは言え上ノ国町はなかなか素敵な街でした。名産は海産物よりもフルーツポークという、果物だけを食べて育った豚のお肉。町内ではトライマートというスーパーの中にあるお肉屋さんで取り扱っています。

”トラ”イマートだから虎のマークなのか……。それはさておき、トライマートは函館市内のスーパーに比べても値段が安く、つい普通の買い物をどっさりとしてしまいました。トンカツ肉が美味しそうだったけど帰宅してから揚げるのはめんどくさかったので、カレー用のお肉を購入。

他に牛すじも買ったので、圧力鍋で煮込んで牛すじカレーにしてみました。これだけ濃い味がついたらフルーツポークも台無しだな、もっと豚肉の味が生きる料理にすればよかったと思いながら食べてみると、カレーに入れても、むしろカレーの辛さの中だから、フルーツポークの甘みが生きるんですね。これはまた買いたい。

さらに翌日ジンギスカンにする予定だったので、冷凍の豚ギスカンも買って帰りました。生鮮食品を冷やしておこうという作戦だったのですが、これはこれで味が濃い目で美味しかったです。一石二鳥。ちょっとタレが焦げたぐらいのほうが香ばしくてオススメ。

ちなみに、上ノ国町から帰る時は北回りコースにしたので江差町にある繁次郎温泉に寄ろうと思ったのですが、平日は午後5時からオープンとのことで断念。リベンジのため、今度は土日に江差に行ってみようと思います。なんだか毎週ちょっとずつ北上しているな……。