ピンズラー中国語を始めてみた
台湾に行くと決めたので中国語の勉強を始めることにしました。
実はこれまで海外に行くにあたって、特に頑張って勉強したりしたことってないんですよね。バルセロナに行ったときだって覚えたのは「ウナ セルベッサ ペルファボー(ビールください)」ぐらいだし、アムステルダムやローマに至っては皆無と言っていいぐらいでした。ヨーロッパだと、だいたい高校卒業レベルの英語で押しきれちゃうんですよ、気合があれば。
ところがアジア圏はそうもいかないんでないかな、という肌感覚があります。日本人に英語が通じる確率と、台湾で英語が通じるレベルがイーブンだとしたらちょっと信用がならない。昔は年配者が日本語を話せると言われていたけど、そーゆーお年寄りの方が生きてらっしゃるかどうかも分からない。なので保険として中国語を覚えておきたいな、と思ったのです。
それに中国語はむかし少しかじったことがあるので、勉強し直すのも楽そうだと思ったのも理由の一つ。文法的にはあまり難しい言語ではないので、とにかく語彙を覚えて正しく発声すれば戦えるんじゃないかという手応えを持っています。
通勤中に勉強したい
机に座ってガリッと勉強するのでは長続きしないと思って、空き時間で簡単に勉強できる方法を探しました。一日の時間の中で空いているのは、やはり自動車での通勤時間です。なのでCDなどで勉強できる方法を探したところ、次の2つが見つかりました。
スピードラーニング
聞くだけと言えば何といってもCMでおなじみのスピードラーニングです。
スピードラーニング中国語|「聞き流すだけ」で中国語はマスターできる!!聞くだけなので電車通勤だったらこの方がいいのかな。でも自分は自動車なので自由に発音できるし、中国語は声調がいちばん大事なので話しながら学ぶほうがいいと思いました。
後はなんというか、こう言ったらアレなんですけど「聞くだけ」なんて都合のいいやり方で覚えられるとは1ミリも思わないので(^_^;)
ピンズラー中国語
もう一つの選択肢がピンズラーというあまり聞き慣れない教材で、よく読んでいるブログの人がこれを使っていました。
とりあえず30日間ピンズラー方式でフランス語を勉強してみた: 極東ブログ
要は例文を聞いて、質問に対して例文を組み変えた文章で解答する、それを何度も繰り返していくうちに反射的に自然な外国語が口をついて出てくるようになる、ということらしいです。
新品は結構なお値段ですが、オークションで安く中古品が出ていることがあるので狙い目w
ピンズラー中国語を一週間やってみた
というわけで早速買って試してみました。
ひとつのレッスンが30分なので、出勤途中に聞くにはちょうどいい長さです。とりあえず月曜から金曜までの一週間、毎朝続けてみましたが、確かにひたすら反復練習するとは聞いていたけれど、レッスン1からレッスン5までほとんど同内容なので正直キツイです。新しい知見がないと結構退屈なんですよね。これを延々と繰り返さないと基本ができないのだろうか……(まだできてないけど)。
ピンズラーは「音で聞く」のが基本になっていますが、どうしてもピンインと漢字が見たくなります。なのでこの土日は、勉強した内容がどんな字を書くのか復習がてら調べてみようと思っています。本当は文章が全部乗った本があればいいんですけど、付属の小冊子は全然関係ない内容なのでガッカリ。
そんな感じでピンズラーは、基礎的なところの発音の練習にはなっても語彙を増やすのにはちょっとむいていないかな、と感じました。さらに言えばこれだけの語彙を覚えたとしても「中国語会話を習得」とはちょっとならないんじゃないかなと思います。
この謳い文句はさすがに羊頭狗肉でしょう。さらに言えば、元々のピンズラーはフェイズ3まであって、30レッスン×3で90日=3ヶ月で覚えられるというのがウリなのですが、なんとこの日本語版のピンズラー中国語はフェイズ1しか収録されていないのです。
フェイズ1だけ3ヶ月繰り返して覚えようとか、手抜きもいいとこなんじゃないかなあ。そーゆー意味では羊頭狗肉で換骨奪胎ですね、ユーキャン版は。
しかし教材的にはそんなに悪くない出来なので、会社に行く時はこれで反復練習を繰り返しつつ、帰りは帰りで別の教材を使って勉強してみようと思っています。はてさて、台湾に行く日まで情熱が続くかしらん。