2017秘湯めぐりin後志 ~潮香荘~

さて本日のお宿は『全室海側の宿 盃温泉 潮香荘』です。


高台の上にあって崖を背負ったところにあるため、その名のとおりどの部屋もシーサイドビュー。眼下には漁港、はるか彼方には雪をかぶった雷電山を望むことができます。

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温泉はまあまあ

露天風呂からも素晴らしい眺めが、といいたいところですが、アクリルの板に塞がれていて湯船からでは表の景色が見えないんですよね~。これがつくづく残念。ぬるくて気持ちよくていつまでも入っていられるような湯加減なのですが。

国道からだとこんな感じで、

フルに拡大するとこうなります。

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このぐらいなら、ねえ。女湯はともかくとして、男湯なんてフルオープンでもよござんしょ。国道は崖の下にあるから関係ないし。秘湯らしくもっと攻めてほしかったです。

泉質は新見温泉と同じく石膏泉。同じだと比べてしまうんですが、比べるのも悪いと思うんですが、新見温泉の方が濃度が濃くて効用が強い気がします。これがかけ流しと循環式の違いなのかな。成分表を見る限りでは潮香荘の方が成分総計が多いんですけど。不思議。

潮香荘はサウナがある(男湯のみ)のがいいところですが、熱々のサウナよりも新見温泉のお湯のほうが体が温まったような気がしました。

食事が凄い!

しかし本番は夕食です。18時になって部屋に運ばれてきたのがこちら。天ぷらに焼き魚に、謎の海鮮パイづつみ(これが意外と美味い)。

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手前に並ぶ鰊の切り込みとサーモンの塩麹漬けは自家製ということで、スーパーで売られているものよりも断然美味しい。おみやげに買って帰ってくればよかったなあ。

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これが最強の舟盛りだ!

しかし今回はこれだけではないのです。これだけでも普通に満足できるレベルなのですが、もはや普通の満足では満足できない体になってしまったわたくしは、贅沢に通常プランより一つ上の舟盛り付きのプランにしていたのでした!

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なんとヒラメの尾頭付き\(^o^)/

これがもう、最高級に美味しい。日本中の漁港を旅しても「地元の方が美味しいかな」で済ましてしまう、港町函館市民のわたくしも感動する美味さですよ。刺し身の角がピンと立っているというか、新鮮かつ濃厚なこの味わい。

なるほど、これがシャッキリポンですか。

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ブリは当然美味しいですよ。サーモンだって言わずもがな。

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でもやっぱり特筆しちゃうのはこの立派なボタンエビかな。大変美味しゅうございました。

朝ごはんもGood

こちらの旅館は午前8時までしかお風呂に入れないので(早い)、早起きしてひとっ風呂浴びてきました。朝の時間帯はサウナも使えない……。そういう罠もあったとは。

だけどすかさず失点を取り戻してくるのが食事です。朝ごはんが地味に美味しいんですね。夜がハレなら朝はケです。

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海苔の佃煮とイカの塩辛が美味しくて、ご飯をモリモリ食べてしまう。普段はこういう味が濃いおかずは買わないんですよ。炭水化物を取りすぎてしまうから。でもねえ……その炭水化物が美味しいとなると、ご飯をたくさん食べられるこーゆーおかずが生きてしまう。ここはやっぱり米どころの、蘭越米を使っているのかな。

もしそうだとしたら今流行りの50マイルフードだなあ、岩内方面の旅館はどこもこんな美味しいものを出すのだろうか、などと思いながら宿を後にしました。