2017秘湯めぐりin後志 ~新見温泉~

お蕎麦を食べてお腹がいっぱいになったところで次なる秘湯を目指して出発です。

次の目的地は「新見温泉」。場所的にはいつも利用している「雪秩父」から、チセヌプリを挟んで反対側になります。

ということは観光客が集まるヒラフやアンヌプリから遠くはなれているということでもあり、なかなか寄りにくい場所なんですね。興味はあるもののちょっと遠いなあと思っていたら、やはりアクセスの悪さがたたったのか、2016年3月に閉館の憂き目に遭ってしまったのです。

pucchi.net

しかし捨てる神あれば拾う神ありとはよく言ったもので、札幌のタクシー会社が購入して2017年1月にはリニューアルオープンしていました。

ニセコ方面に行こうと思っていたのでタイミングもいいし、ここから岩内まで抜けていけることが今回の旅程の決め手になりました。山道をグングン登って「こんなところに旅館なんてあるのだろうか」と不安になったところに新見温泉があります。Googleマップがバグっているのかと思いました(^_^;)

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外観は古びた伝統ある建物ですが、内部はきれいにリニューアルされていて、内装は鯉川温泉より全体的にパリッとしています。食堂からは和牛カレーの美味しそうな匂いが漂ってくるのがたまんないですね。ここで昼ごはんという選択肢もありそうです。

biei-fm.co.jp

ご宿泊のお客様向けに、びえい和牛のすき焼きなど、特別メニューがお楽しみいただける日もございます。

マジか。これはいいな。でもケータイの電波が通じないんだよなあ。こんなところに泊まったらデイリーミッションがクリアできないって怒られてしまう。

山のてっぺんにある温泉は、濃い

お湯は無色透明ですが、なにか「ガツン」と染み込んでくるような力強さを感じました。さほど熱くないはずなのに、湯上がりに汗がダラダラと出てきます。源泉かけ流しだけあって成分がよっぽど濃いのかもしれません。硫酸イオンを多く含む石膏泉だからかな。

このぐらいの高度になると5月初めでも雪が深く積もっていて、露天風呂の空気がひんやりとしています。虫も出ないし野生の中の露天風呂を楽しむのならやっぱり冬なのかな、と。ニセコまで行くとまだまだ冬が残っているので、今シーズン最後の露天風呂を楽しむことができます。去年に引き続いてニセコまで足を伸ばした動機の一つは、冬の名残を味わうためだったりもします。

秩父もそうですし、夏に泊まりに行った恐山もそうですが、やっぱり山の上の方にある温泉は成分が濃くて素晴らしいですね。今度は秘湯というよりも、高いところにある秘湯を目指してみようかしらん。

誤算

山奥の秘湯を楽しんだところまでは良かったんですが、ただ一つ誤算があったのが、ここから岩内に抜ける道道268号線は冬季閉鎖中であったということです。

岩内町に抜ける66号線は開通しているのに、新見温泉から山を登って66号線に合流するまでのわずか7km程度だけが通行止めになっているのが悔しいところ。迂回するためにはチセヌプリをグルっと回って雪秩父側から通らなければならず、その道程は25km以上もあるのです。

だけどよくよく考えると、去年の5月に雪秩父に行ったとき、そこからもうちょっと山に登ってみたのでした。その時の写真がこちら。

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冬山かな……?

すでに夏タイヤに交換してしまっているので、凍結路面の山道を走るなんてもってのほか。というわけで山ルートは諦めて、268号線を下って蘭越町周りで行くことに決めました。そういう意味では通行止めでむしろ良かったかもしれません。勢い勇んで山道に入って、スリップなんてしたら目も当てられませんからね~。

結果的に遠回りしたことがラッキーに繋がったのですが、それはまた明日。

今週のお題ゴールデンウィーク2017」