深夜2時から営業する幻のラーメン店「大山」
この季節は歓送迎会やなんかで飲み会が増える時期ですね。
個人的には飲み会が少し苦手です。お酒が嫌いなわけじゃないんですがやっぱり飲みすぎてしまうし、お酒を飲んでのどが渇いてさらにお酒を飲むという悪循環で飲みすぎてしまうことが多いんですよね。
雪山を歩いていて喉が渇いたからと言っても雪を食べてしまうと余計のどが渇いてしまって体力を奪われる、というのに近いかもしれない。そんなことはないかもしれない。
飲みすぎてしまうと翌日が丸々失われてしまうというのも辛いんですよ。土曜日・日曜日なんてものは人間が生きていく上で最も大事な余暇活動の時間なのです。そのうちの一日をただ寝て過ごしてしまうというのは、人生の損失と言っても過言ではない。
だけどそれを変えたのが、ある一軒のラーメン屋でした。
その店は、深夜2時から営業するという。
飲み会でもなければ、それも二次会三次会まで行かなければたどり着けない時間帯。さらにどうにか辿り着いたとしても、ベロンベロンに酔っていては味もへったくれもないわけで。夏に一度だけ訪れたことがあるのですが、その際はほぼほぼ前後不覚状態だったので味の記憶など残っておらず、ただ「結構美味しかった」という印象が夏の夜の幻のように心に引っかかっていたのです。
深夜食堂、再訪
そんなわけで今回は、ビールをメインに勝負をして(ビールは清涼飲料水!)、二次会ではハイボールの薄めから次第に炭酸水のソーダ割りに移行しつつ、三次会ではマスターの入れてくれたコーヒーを絶賛するなどの小技を駆使して覚醒状態を保ったままリベンジに向かいました。
- 作者: 安倍夜郎
- 出版社/メーカー: 小学館
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某深夜食堂ではメニューにないものでもだいたい作ってくれるのですが、
ここラーメン大山ではラーメンのみ、という潔いスタイル。
味の選択肢も無し。この店に入ったならば、ラーメンを食べるか、食べないかという2つの選択肢しか無いのです(ラーメンを頼まずに話をしに来ているお客さんも多い)。
ラーメンの具は鶏ハムとほうれん草に、シナチクと半分に切ったゆで卵と海苔。
さて味は? と思ってスープをすすってみるも、よく分かりません。醤油ではないですね。見た目でそれはわかります。じゃあ塩か、と言われてもちょっと違う。もうちょっと旨味が濃い。だったら味噌か。味噌かもしれない。だけど全然味噌臭くない。こってりとしているのにクドくないのは、豚骨ではなく鳥出汁なのかな。具に鶏ハムを使っているということはそういうことか。旨味は濃厚でコッテリとした味わいにも関わらず、豚骨じゃないのでくどいところが全く無いんですね。こっさり。
お酒を飲んだ後には旨味成分を摂りたくなるものなんですが、そんな時にギトギト系のを食べてしまうと胃の中が水と油じゃないですか。そういう意味では”飲んだ後に食べる”ラーメンとして最適だと感じました。しこたまお酒を飲んで舌が馬鹿になっている人が来る時間帯にも関わらずきっかりと仕上げていると感じました。美味い。シラフでも食べたい。
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味もさることながら、店内の独特の雰囲気も味わい深いのでオススメです。