チャレンジビーフ黒ベコでビフテキ重を食べてきました

前々回は函館の西にある知内町へ、前回は函館の東にある恵山鹿部に足を伸ばしたので、今回は北にある大沼方面に進みました。

大沼を通るときの昼ごはんは、6割がレストラン ケルン、残りの4割がひこま豚 ファーマーズマーケットと相場が決まっているので、今回はちょっと趣向を変えて『チャレンジビーフ大沼 黒ベコ』に行ってみました。


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位置的には函館から大沼に向かって少し超えて、函館七飯スノーパークに行く途中にあります。

だいぶ昔、自分がスキーをやっていた頃に何度か寄ったことがあるんですが、床はコンクリむき出しだし、山小屋っぽい雰囲気があります。

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で、その頃はスキーウェアをがっちり着込んでいるので気にならなかったんですが、改めて普通の格好で行くと結構寒いんですね。行くなら夏のほうが良かったかな。もしくはカルビ定食などの火を使うメニューにしたほうが暖かくなったかも。

ビフテキ重は豪速球のストレートのよう

今回注文したのはビフテキ重(2,200円)。

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これね、ヤバいですよ。何がヤバいって、思考がいらないんですよ。同じぐらいの値段の丼ものと言えばウナギがあるじゃないですか。だけどウナギには好き嫌いもあるし、関東風とか関西風とか、養殖だとか天然だとか、純粋にウナギを食べて美味しいと感じる前の段階で余談が多すぎるんですよ。最高に美味しいし最高に珍重されてはいるけれど、極めてハイコンテクストな食べ物だと思うんですよウナギは。

ところがビーフステーキ重はね、前置きがいらないんです。一切れ口に運んだ瞬間、何の躊躇もなく

「うま~い!」

と言ってしまうストレートな美味しさ。絶妙に柔らかいうえに肉と脂の比率が絶妙で、噛むたびに旨味を口の中に放出しながらほろほろとトロけていくわけですよ。ザ・肉。理想肉といってもいいかもしれない。そして肉には米ですよね。脂質&炭水化物。この組み合わせは神。

結局のところ原初の人類はウナギを食べていなかったわけで、対してウシ目はずーっと食べ続けて来たわけで、だから牛肉を食べたときの美味しさには「だが」も「しかし」も無いのかもしれません。ド直球の美味しさがここにある。

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付け合せの紅しょうやシソのおかげで、こってりとした肉がサッパリと食べられるので食べ飽きることがなく、ご飯と肉の間に敷かれた海苔も良い風味でした。肉単体でもめちゃくちゃ美味しいのに、それをさらに完璧な形で提供するというところが素晴らしいですねえ。

函館を中心とする北海道南部は、海産物に畜産に野菜にと、あらゆる食材について良質なものが手に入る食の宝庫なわけですが、やっぱりちょっと昔は「素材」しか提供してこなかったわけですよね。それが最近は六次産業化というか、ブランド化して素材に付加価値を与えて発信している。こーゆーことがやっぱり、21世紀のこれからを生き延びるために必要なことなのかな、と思いました。