LOGICOOL ワイヤレストラックボール M570t
職場が変わって、パソコンの位置がデスクの右側から左側になったのが春のことです。
マウスは右手で扱うので、パソコンに繋がったケーブルは机の奥をぐるっと回ってディスプレイの右側から出てくるのですが、それがちょうどキーボードのテンキーの上を縦断する形になってしまいました。数字を入力する機会が多いのでテンキーを使うたびにケーブルをキーボードからどかし、マウスで操作をすると再びケーブルがキーボードの上に乗ってくる日々を送っていたのですが、ある日思い立って無線にしてしまおうと決めました。
実はキーボードはすでに無線のものを使っており、時々は誤入力もあるんですがおおむね快適に使えているので、職場でWoTをやるわけでもないし、そこまで精密さを求められるわけじゃないから有線じゃなくても大丈夫だろう、ということです。
そんなわけで無線のマウスを探していたのですが、そんな折にトラックボールなるものの存在を思い出しました。これはちょうどボール式のマウスをひっくり返したような形をしていて、マウスを手で動かして内部のボールを動かすのではなく、指で直接ボールを転がしてマウスカーソルを動かす仕組みになっています。なのでトラックボールを置くスペースさえ確保できれば、どんなに机の上が乱雑に散らかっていても自由に操作できるのです。そもそも机の上には空きスペースがほとんどなく、マウスを操作するのも一苦労です。未入力の書類と、入力済みの書類、入力予定の書類の山が並べばまあ、当然ですよね。そんなわけで今まで使ったことは無かったけれど、思い切って買ってみることにしました。
- 出版社/メーカー: ロジクール
- 発売日: 2013/08/02
- メディア: Personal Computers
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安くて使いやすい(そして壊れやすい)と評判のLogicool製です。使ってみた感想としては、最初のうちこそ戸惑いますが、一時間もしないうちに直感的に操作できるようになりました。親指でボールを回すタイプのトラックボールは、人差し指と中指を左右ボタンの上に置いているのでマウスを使い慣れた人には自然に使いやすいそうです。微調整をするなら中指で操作するタイプが良いらしいですね。
附属のアプリで細かい設定ができるので、ポインタの速度を心持ち遅めに、加速度を最大にしました。速度が遅いということは細かい部分、隣のセルをクリックしたりする時に便利だし、逆に加速度が高いと一気に画面の端に飛びたい時などに便利です。
トラックボールの良いところ
いつも同じ場所にある、というのが一番の良いところ。ディスプレイに注視している時に「マウスはどこだ」と探すことがなくなったのは便利。置き場所に困らないので書類の山の上に置いてみたりすることも可能です。もしあれだったら膝の上においたって操作できるところが強み。
マウスだと腕全体を使わなければ動かせないのに対し、親指だけで操作できるので腕や手首への負担軽減も大きいと感じています。画面の端から端にポインタを移動させる時なんかは、マウスパッドの面積が足りなくて一旦持ち上げて手前に引き寄せてからガチャガチャと動かしたりしますよね。トラックボールだと強めにボールを回すだけで足りてしまうので、非常にエレガントです。
無線の不安なところは電池の持ちですが、付属のアプリには残り時間486日と表示されているのでかなり長いこと使えそう。
電池の残量が足りなくなったらトラックボールのインジケータが光るようになっているところも安心です。
トラックボールの悪いところ
特に取り立てて悪いところはないかな……。精度についてはゆっくり動かせば細かい作業もできますし、マウスにできてトラックボールにできないという点は特に思いつきません。それに、精度でいうならマウスは接地面がしっかりしていないと実力が発揮できませんからね。どこに置いても使えるトラックボールの方が汎用的と言えます。
ただ、それまではゲーミングマウスを使っていたので、それに比べるとショートカットキーが少ないと感じています。
- 出版社/メーカー: ロジクール
- 発売日: 2013/04/19
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こちらは9個もショートカットがあるので、Illustratorを使った作業が多かったときには非常に便利でした。だけど今の業務は全くイラレを使わず、ほとんど入力作業ばかりなので妥協できるところです。
ただ、マウスと比べるとトラックボールは種類が極端に少なく、選択肢に乏しいところが残念ですね。なんでこんなに普及していないんだろう。思想的には優れていると思うんだけど、パソコンを買えばマウスがついてくるのが当たり前だから、慣れというのは大きいんでしょうね。
というわけでトラックボールを使い始めて半年近くたちますが、想像以上に使い勝手が良くて気に入っています。ただしひとつだけ罠があって、無線を使うとパソコンのUSBポートをレシーバが占有することになるわけですが、いまはバッファローの無線キーボードとLogicoolの無線トラックボールの2つを使っているんですよ。これをキーボードまでLogicoolに揃えると、ひとつのレシーバで共用できてしまうんです。これはなかなかニクい工夫。
LOGICOOL ワイヤレスキーボード Unifying対応レシーバー採用 K270
- 出版社/メーカー: ロジクール
- 発売日: 2011/04/28
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今はバッファローにも不満がないし、パソコンのUSBポートにも余裕があるからいいんですけど、セットで揃うとなると無駄に欲しくなって困ります。最初からセットで買えば困らなかったのになあ。