噂のRGシナンジュを作ってみた

さて約一年ぶりのプラモ製作です。今回は凄い凄いと噂のRGシナンジュを作ってみました。

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いや、ガンプラ凄いですわ……。大人になってプラモ作りを再開したのは艦船模型がスタートで、そこから戦車ばかりを作ってきて、でも最近はPLAMAXのダグラムやフレームアームズガールなんかを作っていたのでスケールモデルばかりというわけじゃない。バンダイだってXウイングを作ったし。

だけどガンプラは格が違いましたね。圧倒的進化。いまのひとはこーゆーのがふつうだとおもっているのか、と思うと震える。例えばこの部品、

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腕のパーツなんですけど、

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ランナーから外した状態で動く! なにこれ!? なんなのこの超技術!?

パーツ一つとってもメッキはピカピカで、特にシナンジュの外装のキモであるところの赤と黒のツヤツヤさといったら、筆舌に尽くしがたい。

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まったくの素組の状態でこれですよ。驚愕しか無い。もうこれ以上手を入れる余地がないじゃないですか。塗装、とは。改造、とは。モデラーの存在意義が揺らぐような存在感。これはすごいなあ。なんというかもうこうなると、プラモを作るなんて行為がジグソーパズルを作るのとほとんど変わらないんじゃないかと思ってしまいます。

なにせ今回は素材がつやつやなのでヤスリはかけられない。だから薄刃ニッパーでギリギリまでバリをカットしてそこからデザインナイフで削っていくんですがそれでも当然切り跡は残るわけで、でも組み立ててみるとその跡が全く目立たないと言うね。

要はプラスチックなので金属の金型に溶けたプラスチックを流し込んでいくわけで、パーツに液体を流し込むための通り道は本来邪魔な部分なんですよ。そこをバンダイガンプラの場合は、パーツの組み合わせ部分にもってきて組み立てたらその跡が消えるようにしたり、組み立てたときに目立つ側はごくごく細く、裏側になる部分を太くして(全部を目立たなくするのはさすがに無理なのだろう)、ただ切り離して組み立てただけでも美麗に完成するようになっている。なんなんだろうバンダイ流体力学の専門家とかが社員にいるのかな。

そんなわけで99%の工程は単にニッパーで切って組み立てるだけ、上腕部のパーツだけはポロポロと外れやすく隙間が目立つので接着したけれど、あとはもう完全にスナップフィットですよ。凄い。凄いしか言葉がない。

そんなわけで超感動して、あとはデカールを貼ってスミ入れをして完成なんだけど、これも丸一日以上かかりそうなのでひとまず現段階でブログに掲載してみました。

で、Amazonレビューを読んで愕然

なんじゃこりゃ。平均年齢が低いというか民度が低いというか、呆れて物が言えない……。

パーツが取れる? 接着しないと取れるだろうがよ。お前は何を言っているんだ……?

自立しない? ガンダムUC見てたのかよ。宇宙で戦うMSだぞ……?

ゲート跡が目立つ? これはプラモデルだぞ……?

なんかこう、ガンプラとプラモデルとの違いに圧倒されてしまった。

MAX渡辺&大越友恵のガンプラ大好き! (Hobby Japan mook)

MAX渡辺&大越友恵のガンプラ大好き! (Hobby Japan mook)

ガンプラだって一昔前は、ダボなんて切り離しちゃって、パーツに接着剤を盛ってしばらく放置して柔らかくなったところで力いっぱい固定して接着して、むにゅっとはみ出た部分を削り取ってヤスリを掛けて、みたいな工程が普通だっただろ! しかしこのオオゴシさん若いよな! 本人に見せてあげたい!

轟雷ちゃんなんて星4.5だよ! パーツの合いもいいとはいえないし塗装前提だし接着なんて当然だし、顔は可愛いけどプラモデルとしての製品の出来は工業力に圧倒的な差がある。これはもう、愛だよね。ガンプラは、愛されていないのかもしれないなあ。

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陸戦兵器はつや消しが似合う。でもやっぱり自分で塗ると愛着もひとしおだよね。スティレットを作ってから他で忙しくなってプラモ作りから離れていたけど、フレームアームズガールの新作を買ってみようかな。

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バーゼラルドは飛行型?だからスティレットとかぶるかもしれない。轟雷のモノトーンバージョンとも色が似ているし。

フレズヴェルクは海っぽいからちょっと欲しいかも。陸海空が揃うのはいいなあ。