山の日なので森へ行ってきた

よく読んでいるブログに「阿部商店のいかめし」が美味いという記事がアップされており、

まさかのレトルト商品化!?「阿部商店のいかめし」を食べてみた! – あれ作って食べてみた

レトルトになるということは有名な店なんだろうけれど、寡聞にして存じあげなかった。いや、これまで確実に目や耳にしているはずなのだが、多分意識の閾値まで上がっていないと思われる。例えば駅弁のメニューに「いかめし」があっても、それが選択肢に入ることはありえない。最初に除外する。

イカの町の人なのに、なぜ?

いや、むしろ「イカの町の人だから」が原因なのだ。いかめしは自宅で作るものだから、買って帰るという発想がそもそも無かった。

しかし百聞は一食に如かず。実際に食べてみなければ自家製と比べて美味しいのかどうなのかは分からない。そこで山の日を利用して、森町までいかめしを食べに行くことにしたのだった。

砂崎灯台

急ぐ旅ではないので、今回は旧南茅部町鹿部町を経由するルートを北上する。多少大回りにはなるけれど、交通量は少ないし、普段通らない道なので新鮮みがある。

しばらくして森町、旧砂原町に入って左側に駒ケ岳が見えてきた頃、「砂崎灯台」と書かれた標識がぽつんと立っていた。灯台というのはすべからく道路標識で表示するものなのだろうか。それとも、観光名所だから表示してあるのだろうか。えい、ままよ。気になったら寄るまでだ。

国道278から脇道にそれてしばらく進むと、海岸に向かう道は舗装路が途切れている。新車でこんな細い道に入っていいのだろうかと悩んで突入したけれど、火山灰まじりの灰色の地面は固く締まっていて思いのほか走りやすい。それでも路肩に生い茂った草がビシビシとドアミラーに当たってくるので、幅の広い車だと枝で傷がつくかもしれない。ここらへんは軽自動車さまさまである。

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灯台の足元までたどり着くと、付近にはRV車が一台停車してあるばかりで、人っ子一人いない。この車の運転手はどこに行ってしまったのだろう。

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振り返って駒ケ岳を望むと、視界に人工物がほとんどないことに気づく。

そういえば昔、かなり昔のことだけど、どこから見た駒ケ岳が美しいかについて七飯町と森町の出身者が激しい論争を繰り広げられていたのを思い出した。砂原町から見るこの山の姿もなかなか悪くない。個人的には先日見た、きじひき高原からの眺めが気に入っているけどね。

恒例のキャストスポーツ

愛車の写真を撮りに遠征したと行っても過言ではないw

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ちなみにキャストスポーツのラジエータグリルにあるエンブレムは、銀色の部分がチェッカーフラッグになっている。

そういう意味では、オプションでチェッカー模様のデカールを貼るのは大正義なのである。

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すぐそこが海なので、風で運ばれた砂が地面に積もっており、油断するとスタックしそうになる。こんな人里離れた場所で脱出不能になったら干からびてしまうので地味に緊張した。

いかめしを買いに

Googleマップで「いかめし阿部商店」検索すると以下の場所が表示されるけれど、

たどりつくとこんな感じ。ここは工場? 本社?

 Webに出ている写真と様子が違うので再度ググッて、森駅前で販売されていることを突き止めた。

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レトロな雰囲気が逆にいい。最近は地方の駅もどんどん新しくなって、駅前の商店も薄っぺらい作りになってしまって風情もへったくれもないのがつまらない。田舎は田舎らしくないとアカンよね。

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小ぶりのイカ飯が2つ入って650円。おみやげ価格なのかもしれないけれど、なんかちょっと高い気がする。ところが実際に食べてみると、この小さいの2個だけで朝食昼食兼用にできるぐらい腹持ちが良かった。意外とコスパは悪くない? 元が650円でレトルト品が777円なのは、元の値段を考えると健闘しているのかもしれないな。

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食べてみると、意外と甘く濃い味付けで、おやつ感がある。小さいイカを使っているのは身が薄くて噛み切りやすいからかな。もち米の一粒一粒もしっかりしていて、非常によく出来ていると感じた。工業製品的な美味しさではなく、親戚にイカ飯を作るのが得意なおばちゃんがいて、お盆に集まった時にそれを食べるような、そんな安心できる美味しさ。あの店舗で買ってこの味。こーゆーのがいいんだよね。いつまでもこの味を守り続けて欲しい。

しかしこういうのを食べてしまうと自分でも作りたくなって困るな。スーパーにイカ飯用のイカが並び始めたら、また家で作ってみよう。