フレームアームズガール スティレット製作記 その3

一見して順調に進んでいるように見えるスティレット製作記ですが、色々と失敗もあったのでした。

蓄光塗料が使えない!

ガイアノーツ - 蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ- カラーシリーズ

ガイアノーツのルミナスブルーですが、これがまったく使い物にならない一品でした(泣) エアブラシで吹こうとすると、肝心の蓄光粒子が詰まってしまって出てこないのです。当然ブラックライトを当てても光らないし、エアブラシの掃除も死ぬほど大変でした。筆塗りなら光ることは光るけど、すぐに沈殿・分離してしまうので塗る度に色合いが変わって酷い有様。500円もしたのに全然ダメです。

しかもこれをABS樹脂でできている髪の毛に塗ったので、失敗するごとに緊張感漂う剥がし作業が待っています。ただでさえプラモは溶剤に弱くて、墨入れでもバラバラになってしまう危険があるのに、ABS樹脂はPS樹脂に比べてさらに脆いとのことで、割らないように、割らないように、細心の注意を払う必要があります。もし万が一バラバラになってしまったら…。

というわけで、ちょっとおもしろい製品でしたがまんべんなく広く塗る、という用途には向いていませんでした。残念。ワンポイントに筆で盛るような使い方が向いてますね。

猫が! 猫が!

一通り塗装を終えて一休みしていると、奇妙なことに気づきました。自分はランナーを切り離して、マスキングテープをぐるぐる巻きつけたところにパーツを貼り付けてから塗装を行うのですが、ランナー立てにパーツがついていないランナーが1本あるのです。探してみると胸のパーツがない! 一番大事なところじゃんか(怒

探しても見つかりそうもなく、普通なら諦めるところなんですが今回は2体買ってあったので大丈夫! 転ばぬ先の杖とはこのことだ(ドヤァ

とりあえず足りないパーツは予備から流用するとして、足りないパーツに加えて髪の毛や肌などABSで壊れそうなパーツも一緒に注文することにしました。ただ、スティレットは品薄なのでパーツが届くまで何ヶ月もかかるかもしれないと思ったので、先にこのパーツをパテで複製してみることにしました。

かたとりまるでパーツの複製

用意するのは『かたとりまる』とポリパテ。

パテ革命 モリモリ 120g

パテ革命 モリモリ 120g

かたとりまるを暖めるとぐにゃぐにゃに柔らかくなるので、塗料皿にみっちりと埋めてからパーツを押し付けます。暖める時にお湯を直接かけてしまうと水分が混入してしまって具合が良くないので、自分はボールに沸騰したお湯を貯めて、かたとりまるのケースを浮かべています。効率的にはジップロック的なものを使ったほうがいいのかもしれないですね~。

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複製中の写真を撮り忘れたので(^_^;)、以前にプラモの複製をしたときのものです。押し付けが弱いと凹凸が再現されないので注意が必要。親の敵のように力いっぱい押し付けて、さらに上からかたとりまるをかぶせます。

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薄ピンクに見えるのは、剥離剤代わりにエナメル塗料のクリアピンクを塗っているからです。このまましばらくおいて、パーツを外してポリパテを埋めて、もう一枚の塗料皿を重ねて輪ゴムでぐるぐるに縛って一晩おくと完成。スティレットのパーツは、こんな感じに複製されました。

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モールドも再現されているし、なかなか上手く取れました。小さくて壊してしまいそうなパーツや、改造用に複製を作りたい時に便利ですね~。

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次回はいよいよ完成編です!