カメラって難しい!

写真を撮るってこんなに大変だったのか…

DP1xが到着するやいなや、矢も盾もたまらず外に持ちだしてみました。

シグマ デジタルカメラ DP1x DP1x COMPACT DIGITAL CAMERA

シグマ デジタルカメラ DP1x DP1x COMPACT DIGITAL CAMERA

が、

マトモに写真にならない( ゚д゚)ポカーン

これはヤバイ。難しいとかそういうレベルじゃない。意味がわからない!

設定がありすぎる

写真を撮るのに必要な数字がたくさんあって、それらがリニアに変動するのが混乱のもとです。ISOが! F値が! シャッタースピードが! ホワイトバランスが!

手ブレがすごすぎる

レンズが暗く、ISO感度を上げるとノイズだらけで使い物にならなくなるので、夕暮れ以降は三脚必須っぽい。一見綺麗に撮れているようでもあとで現像してみると見るに耐えない有り様だったり。

このカメラには、手ブレ補正機能などという甘っちょろい機能はついておらんのですよ!

動作がもったり

全体的に挙動が遅いです。オートフォーカスや液晶画面はもちろんのこと、撮影した画像をSDカードに書き込む時間が特に長く感じます。一枚撮って、確認して二枚目を撮ろうと思ったらまだ書き込みランプ点滅中でシャッターが切れないことがままあります。

現像が基本

JPEG撮って出しだと色味がおかしいので、RAWで保存して専用ソフトで現像するのが基本になります。このデジタル時代に現像!? まだるっこしいんじゃあ!


今まで「シャッターボタンを押せば写真が撮れる」機械に甘んじていたつけを一気に払っているかのようです。

写真ってこんなに大変だったんだ! → 燃えるぜ!

下手な鉄砲も数撃ちゃ慣れる

というわけで最初は悲鳴を上げながらのカメラ体験でしたが、300枚も撮影していたらだいぶ慣れてきました。ふぅ…。

説明書にも「しっかり読んで操作をマスターしろ」と書いてありますしね。電化製品を買ってこんなに取説を読み込んだのは初めてかもしれません(^_^;)

f:id:Red-Comet:20150205000521j:plain

カメラの設定について

はじめは悩んでいた設定も、それなりにそれっぽいところが感覚的に分かるようになってきました。
ISOは100で固定。暗い時は200、明るい時は50にするぐらい。

F値は全体にピントを合わせたいときや明るい時はF11まで絞って、ピンポイントにピントを合わせたい時や暗い時はF4まで開いて、あとは適宜その間でそれっぽい数字にしています。

シャッタースピードは基本自動でOKなので、絞り優先モードで使うことが多いです。1/25より遅いと手ブレ警告マークが出るので、その時は諦めるなり三脚を出すなり、絞りを開いたり感度を上げたりで対応します。

f:id:Red-Comet:20150205000440j:plain

手ブレについて

夕暮れ以降は三脚は必携です。幸いボディが軽いので、小さな携帯用の三脚で問題ないのが助かります。

PEDCO ウルトラポッド1 ブラック 24404

PEDCO ウルトラポッド1 ブラック 24404

ベルクロが付いているので三脚として使う以外にも、枝や手すりなどいろんなところに巻きつけて固定できるすぐれもの。プラスチック製なので海外に持ち出すときにいいかな?

日中の手ブレについては、常に「2秒後レリーズ」で対応しています。シャッターを押して、しっかり構えてから「カシャ」。動作を分割することでかなり手ブレを抑えることができる気がします。
三脚に置く時は長時間露光になるので、シャッターを押した振動が収まってからレリーズするというのも便利。

f:id:Red-Comet:20150205000226j:plain

逆に現像がイイ!

DP1xの味は、むしろ現像で出てくるというのが分かってきました。これが面白い。

普通のカメラだと撮影してそこで終わりなんですが、RAW現像だと家に帰ってからゆっくりと「記憶の中にある風景」の色合いを探しだす作業が待っています。これがかなり面白い。あの時どうして自分がシャッターを切ったのかといえばそこには感動があったはずで、それを紐解いていくという行為はちょっとしたエンターテイメントです。

面白いカメラは面白い

そんな感じで非常に癖が多いカメラですが、その分めちゃくちゃ面白い。

マニアックだけどある意味でカメラの基本に戻ったような機械なので、基礎から写真のことを考える良い機会にもなりました。

旅行までにもっと撮ってもっと上達しないと!