半電動カミソリ? シック ハイドロ5 パワーセレクトを買ってみた

いつも替刃式の髭剃りを使っていて、本当は電動式のほうがトータルでは安いんだろうなあと思いつつ、いざ買うとなると決め手にかけて、なかなか買えないでいました。
そんな折薬局でみつけたのがこの商品です。

シック ハイドロ5 パワーセレクトホルダー

シック ハイドロ5 パワーセレクトホルダー

手動なのに電動で動くなんて、そんなコウモリみたいな中途半端な代物がいいわけないと思いつつ、うっかり買ってみたところ、これがなかなかの使い心地でした。
 

使ってみた感想

ホルダーには最初から電池が同梱されていて便利です。さて、とスイッチを入れると、なかなかの勢いで刃が震えだします。これは、ヴァイブローブレードか…!
グリップは単4電池が入るので従来製品よりも太めだけど、その分しっかり握れるというのはあるかもしれません。なにせ震えるし手に泡はつくし、力が入りやすいほうが良さそう。
スイッチを押す度に弱→中→強→切と切り替わるのですが、つねに3回押さないとスイッチを切れないのは面倒に感じました。長押しで電源オンオフ、短押しでパワー切り替えだと嬉しいな。
 
早速使ってみると、これまで使っていたシックのクアトロ4とは異次元の剃り味で驚きました。
ほとんど力を入れず、当てて動かすだけでツルツルに剃れてしまうのです。自分は毛が太く剛毛で、顎の角のところなどつい力を入れすぎてしまって出血沙汰ということがよくあるんですが、パワーセレクトの場合は全然そんなことがありません。スーっと剃って、ツルツル。これはちょっとすごい。
ツルツルはハイドロの名の由来となっているジェル成分の効果も大きいのかな? どちらにしても剃り跡をなでてみた時の「剃ったぞ!」という感触は気持ちよく、朝からちょっと気合が入ります(^^)
5枚刃だけにヘッドが大きく、鼻の下などの細かい部分は少し入りにくい気がするけれど、剃り残しができるわけではないので、大きな問題ではありません。

電池交換も楽

電池交換式だと電池が消れる度に買いなおさなきゃならないのが面倒臭いなあと思っていたら、パワーセレクトの替刃には交換用の電池が同梱されているのでした。これは嬉しい。

シック ハイドロ5 パワーセレクト 替刃(8コ入)

シック ハイドロ5 パワーセレクト 替刃(8コ入)

だいたい2週間程度で刃を取り替えることが奨励されているので、これひとつで8×2週間=16週間=4ヶ月分になります。
Amazonの定期便だと1,700円くらいなので(ドラッグストアで買うより1,000円以上も安い!)、1年間に5千円強になるみたいです。
 

実は電動式と替刃式はコスト的に変わらない?

ちなみにAmazonで売上1位の電動髭剃り器のラムダッシュは7,000円程度だけど、レビューを読むと1年ぐらいで刃が駄目になるので、4,000円ほどの替刃を買う必要があるとのこと。

コスト的には電動も替刃式もほとんど変わらない(しかも電動は格安機)とは、調べてみるまで知らなかったので意外だった。てっきり替刃は贅沢なのだと思っていたら、そりゃ電動だって刃が悪くなりますよね~。ブログを書くといいことがあるなあw
そんなわけで、ヒゲが濃かったり剛毛だったりする人にはかなりオススメです。洗顔フォームをつけて剃れるというのは清潔な気がして、やっぱり自分は替刃式が好きだなあ。
 

わたしと替刃式カミソリ

自分はなぜか昔から、替刃式のカミソリを使っています。なぜか、というのはつまり、これだけデジタルやガジェットが好きなのに、なぜカミソリに至っては電動式じゃないのかというところ。
 
原因の一つには、どれか一つに決めるには決め手にかけるという点があるのかもしれないです。それこそ電気屋に行けば10や20じゃ効かないほどの電動髭剃り器が並んでいて、ヘタしたらビック電動髭剃り館があってもおかしくないぐらいラインナップが充実しているけれど、特にこれといった面白要素があるわけじゃなく、どんぐりの背比べなんですよね。どちらかというと、冷蔵庫や洗濯機に近い存在。しかも、ただ安いからといって気軽に買ってしまって、合わなくて後悔してしまう可能性は冷蔵庫や洗濯機よりも大きそうなのが問題です。
その点替刃式はシンプルで、ドラッグストアに行くとジレットかシックか貝印ぐらいしかメーカーもないし、値段も横並びで、どれを買っても剃り味や使い勝手には大きな差はないと思います。普段は何でもこだわらいがちな自分だけど、普通がいちばん楽な場合もあるのです(^_^;)
 
それともうひとつの原因が、自分の電動髭剃り器へのトラウマがあります。
一人暮らしを始めた頃に電動髭剃り器を買ったことがあったんですが、当時のものは電池式で頻繁に交換しなくてはならず、重くて使いにくいうえ、刃は脂でギトついて匂いもするしすぐに使わなくなってしまいました。
いまのだったら水洗いできるから大丈夫なんでしょうけど、どうしても当時の嫌な思い出が頭をよぎります。
 
最初使ってたのはたぶん、100円ショップの使い捨てT字カミソリで、その後「キレテナーイ」でお馴染みのプロテクター3Dを使いはじめました。
そのあとクアトロ4に進んだのは特に3枚刃の切れ味に不満があったとかではなく、多分エヴァンゲリオンのおまけがついていたからだと思うので、あの商法は(横並びの製品群の中では)うまいやり方なのだと思いました。
名前も「クアトロで4!」という無意味さがいい。クアトロ5はダメだよね。チンコ5にすべき。
 
今回ホルダーがダメになって勇気を出して5枚刃に昇格してみたけれど、3枚から4枚へ変えた時とは別物の、違うステージに移った感がありました。ドラクエで言えば2と3ぐらい、iPhoneで言えば3Gsと4ぐらい違いますね。まさかこんなカミソリなんかにテクノロジーの進歩があるとは予想外でした。

シック ハイドロ3 替刃 (8コ入)

シック ハイドロ3 替刃 (8コ入)

使っている人の情報によるとハイドロ3の替刃もつけられるとのことで、いずれ試してみたいと思っています。ヘッドが小さくなれば使いやすくなるかもしれないし、ちょっとはコストダウンできるかな?