1/35 97式中戦車 チハ その２

前回の続きで、チハたんに迷彩を書き込んでいきます。

1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.75 日本陸軍 97式中戦車 チハ 35075

まずは模様を下書きし、エアブラシだとくっきりはっきりした色分けができないので、筆塗りしていきました。
チハたんの特徴である黄色のラインをばばーん！と塗ります。ここが決め手なので通常よりも毒々しく塗ってみました。ただ、黒地に黄色は透けてしまっていまいちですね。最初に下地を塗ればよかったです。もしくは黄色をそのまま塗るのではなく、色を混ぜて黄土色っぽくしてから塗るという手もあったようです。何事も経験ですね。

草色は濃緑色（中島系）をそのまま塗り、土色と土草色は説明書に書いてあるように調色しました。ところが、土色は思ったよりも濃くて、土草色はかなり赤く、そのまま塗ると違和感があります。そこで本来土草色をぬる部分に土色を塗り、ベースとなる色はミドルストーンにサンドを混ぜた、ゲルプっぽい色にしました。

ここに目のデカールを貼った９７式田中を載せた写真がこちらです。
戦車はいかにも現地の兵士が手で塗った感が出ていて（笑）悪くないんですが、田中の顔に違和感があります。作例通りなのにどこがおかしいんだろう、とまじまじと見ていて気づいたのですが、眉毛が無いせいで気味悪くなっちゃってるようです。左目は前髪との隙間が大きいので、眉毛があったほうが自然なんですね。
この大きさのフィギュアの眉を塗るような筆は持っていないため、爪楊枝の先に塗料をつけて、ちょっとずつ置いていきました。
細かい作業なのでう～んと目を近づけると、焦点が合わずぼんやりしてしまいます。そういえば近眼なんだからメガネを外せばいいんだ！ということで、裸眼で作業しました。

ちょっとかわいくなったかな？　手に持ったおにぎりは食べている様子がわかるよう、海苔のおにぎりに具を入れました。手に持った水筒はサイドカーのドイツ兵のものを流用。それにしても、キワの部分を塗るのは難しいですね。こういう作業をするならもっと良い筆を買ったほうがいいんだろうなあ。
　
フィギュアといえばエアブラシでサフレス塗装が流行りですが、1/35程度の大きさならば、筆で塗ってもそれなりの出来になることが分かりました。特に軍服は戦車との境界線になるので、兵士を塗るようにリアル寄りに塗ったほうがそれっぽく見えるかもしれません。
ただ、地肌はやはりツルツルにしたほうが良さそうです。昔のフィギュアの作り方のように、ホワイトとフレッシュを混ぜたものを全体をベタに吹くだけでもいいんじゃないかな。
WFで買ったりざあ堂さんのフィギュアはまだあと３人いるので、おいおい考えながら進めていきたいと思います。

車体の仕上げ

履帯はシルバーを吹いて、装着してから見える部分にレッドブラウンをベタベタと塗ります。筆が入りにくい部分＝転輪と擦れている部分は銀色がのぞいて、手抜きでいい感じに見えるというｗ
　
ゴム製の履帯を焼き止めするのが苦手で、いつもホチキスでごまかしています。調べてみたら、普通の接着剤ではつかないポリプロピレンでも大丈夫なものがるとのことで買ってみました。次回はこれでうまくいくといいなあ。
ボンド GPクリヤー 50ml #14374
　
このままだと色がどぎついので、薄めのサンディブラウンをエアブラシで吹いてやります。転輪周りはテキトーに塗ってあるので多めにして（笑）、上部はさらっと。

車体上部の仕上げに、エナメル塗料のフラットブラックとブラウンを混ぜたものでウォッシングしました。ラッカー溶剤を染み込ませたスポンジヤスリで角を軽くこすったり、針でけがいたりして下の黒い部分をのぞかせます。さらにサビや金属、オイル汚れなどを追加して完成！


　

感想

箱を開けて最初に感じた「1/35ってデカいのな！」という驚きを表現するべく、どっしりと重厚感のある仕上がりを目指していたので、わりと狙い通りに作れたと思います。ブリキの豆鉄砲と揶揄されることが多いチハたんですが、２０ｔもある鉄の巨体を我々のような一般人が目の当たりにした時の迫力は、衝撃的だったと思います。

さて、このままではまだインパクトに欠けるので、さらに飛び道具（武装ではない）を追加しようと思っています。うまく作れるかな～。