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2013イギリス・イタリア旅行 ~その10~ すべての道はローマから出てる

旅行 ヨーロッパ

バチカン美術館を二周して疲れたので、ここらで昼食にすることにしました。バチカン周辺は混み合っていますが、そこから北に2ブロックも離れると人混みの喧騒から離れ、だいぶ落ち着いた雰囲気になります。
 

Osteria delle Comari


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ここはオステリアといい、リストランテよりはもうちょっと庶民的なジャンルになります。あまり気取っていないお店とのことで、ほかのお客さんも地元の人が多いようでした。
ここのミートソースのペンネが絶品でした。ペンネの中にはソースよりも濃い味のミートソースが詰まっていて二重の美味しさ。中島誠之助なら「いい仕事してますね~」といいたくなるような丁寧なお仕事です。
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日本でなかなか食べないようなのも挑戦してみようと、リコッタチーズのパスタを頼んでみました。サッパリとした風味でなかなかイケます。
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ローマの地ビールも飲んでみました。ベルギービールに似た濃い味で好きな味です。が、この瓶1本で7ユーロはちょっと高い。機内食で出たようなもっと安いビールもあるんですが、ローマではビールを飲んでいる人はほとんど見ませんでした。世界さま~リゾートで「イタリアではピッツァにはビール」と断言していたけれど、別にそんなこともないよな~、と思いました。
 
このほかにティラミスと、ミネラルウォーターと紅茶を頼んで35ユーロ。バチカンの付近では観光客向けの不味くてボッタクリみたいな店が多いとの評判でしたが、ちょっと離れると地元の人も多く利用しているような、普通の値段で美味しいものが食べられるお店に出会うことができます。
 
そういえば、最後まで飲食店でのチップの支払い方がイマイチわかりませんでした。
この店ではこちらが観光客だと分かると英語のメニューを出してくれたり、料理の説明をしてくれたり、小皿も出してくれたりと親切だったので、「これはチップを払うのもやぶさかではないな」と思ったのですが、カード払いだし、そういう場合は伝票に適度な数字を書き込むべきだとガイドブックには書いてあるけどそのための筆記用具ももらってないし、そのままにしておきました。
店によっては最初からサービス料が計上されているので、払うのがマナーというか義務ならば足しておいて欲しいと思います。払えないとなんだか気まずい。料理の値段とサービスの質からポリティカリィコレクトなチップを算出するというのは、一見さんにはハードルが高すぎます。
 

ボッタクらない人とボッタクる人と

昼食を食べ終えてだいぶ一休みしたので、今度はバチカン市国の領土をぐるっと回ってサン・ピエトロ大聖堂を目指します。
通りすがりにバチカン美術館への行列を見てみると、朝来た時よりはだいぶ短くなっていました。午前中に並んでいた行列の人が全部詰め込まれたのかと考えると、あの混雑具合がよく理解できます。ここはやっぱり朝早く来ないとダメだなあ。
 
壁沿いに並んでいる露天のおみやげ売りを見ながら歩いていたら、ローマ兵の兜の形をしたキーホルダーがなかなか良さそうなに見えました。金属製で作りもしっかりしています。
これいくら?と尋ねると、1ユーロとのこと。
1ユーロ!? 日本の観光地でももっと高いのに・・・。
これでどれだけの儲けが出て、この人達の稼ぎはどんなものなんだろう。もっとボッタクってもいいのに。せっかくだから10個くらい買ってお土産にすれば良かった。
この日も天気は大快晴だったので、おなじみの屋台でペットボトルの水を購入したら3ユーロも取られました。コロッセオでは2ユーロだったのに(それでもボラれていると思ったのに)、場所によってボリぶりが加速していることに愕然としました。労せずしてローマ兵キーホルダー1個分の稼ぎを得ているとは・・・!
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サン・ピエトロ大聖堂の前にたどり着くと、こちらもバチカン美術館に負けず劣らず長い行列ができています。炎天下で30分以上も並ぶことになり、タオルに先ほど買った水を浸してどうにか凌ぎました。水売りがいて助かった・・・。
そのあと金属探知機のチェックを受けて入場するのですが、探知機の半分も稼働していないあたりがさすがイタリアンクオリティ。全部動かせばもっとはやく入れるのに。
 

サン・ピエトロ大聖堂

ようやく入場した大聖堂は、一歩足を踏み入れるだけで圧倒される迫力です。
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システィーナ大聖堂よりも断然こちらが好み。壁面がきちんと立体なのがいい。向こうは壁に書いてあるだけだからなあ。
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ミケランジェロピエタはアクリル板で遮られているのと距離が遠いのが残念。じっくり見るならバチカン美術館にあるレプリカがオススメ。
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このグルグルもベルニーニの作。凄い迫力です。
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いろいろと大聖堂を見てきましたが、どこも目指しているところがこの世のものでないもの、神や、神の住む天上界を現世に創りだそうとしているからこそ、荘厳さの格が違うのだなと感じます。人のために作るとそれだけでスケールが小さくなってしまう。京都で下鴨神社に行った時も似たような感慨を覚えたことを思い出しました。
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世界最高峰の大聖堂はやはり凄かった。美の真髄というか、何を美しいと思うのかの価値観の元がここにあるのかもしれません。バッキンガム宮殿もサグラダ・ファミリアも、ルーツはここにあるのだと思いました。
 

バカと何とかは高いところに登るというけれど

高いところに登れるようにしてあるのであれば、登らざるをえないのが人情です。そこに山があるからだ。
大聖堂の右サイドに屋上展望台への入り口があります。料金はエレベータを使うと7ユーロで、階段なら5ユーロ。
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この料金表おかしい。割増料金払っても階段の量がやばいんですけど。
「長すぎて危険だから緊急時以外は階段使用禁止!」と書かれていた、ロンドンのラッセル・スクエア駅の階段はたしか170段くらいだったはず。その2倍も登らせるというのだから恐れいります。
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まずはエレベータで悠々と登ります。ここまでで、さっき聖堂内から見上げたキューポラの高さまで上がることができます。このぐらいで十分じゃない? 人が豆粒のようだ・・・。
 
ここからは心臓破りの階段をゴリゴリと登らされます。天国への階段がこんなに急だったら地獄行きでも仕方ないやと思う人が続出しそうなぐらい急。急で狭くて窓もほとんどなく、螺旋階段を上からぶらさがった縄を頼りによじ登ったり、蜘蛛の糸か!と言いたくなる辛さです。
階段には人が数珠つなぎにひしめいています。若い女の子も、やたらとはしゃぐ男子も、信心深そうなおばあちゃんも、息を切らせながら頂上を目指して一心不乱に登っています。
階段の踊り場でへたり込んでいると、おなじく反対側の壁にへたりこんでいたドイツ人っぽい顔の夫婦と目があい、思わずお互い顔を見合わせて笑ってしまいました。極限状態だと、言葉がなくても気持ちが伝わります。
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どうにかこうにかしてたどりついた屋上は、苦労を忘れるほどに、とまでは言い過ぎですが(しばらくへばってた)素晴らしい眺めと良い風が吹いていて、頑張った甲斐があったと思いました。
 
下りの階段は全然余裕。エレベータのある屋上まであっという間に下って一休み。ここにはトイレとおみやげ屋さんもあり、水道も出ているのでタオルを絞って汗を拭いました。
 
バチカン美術館とサン・ピエトロ大聖堂の見どころの一つはおみやげ屋さんです。ロザリオやらカメオやら、正真正銘のキリスト教公認グッズが山ほど置いてありました。
歴代のローマ教皇の絵ハガキが売られているのも面白いなあ、アイドルみたいだと思ったていたら、家の窓や車のフロントグラスのところに普通に飾ってあるのをよく見かけました。イギリス人はみんな女王陛下が大好きだけど、ローマ人は法王大好きなんだ!と感心します。
 
次回はローマ下町散策編。
メジャーな観光地では味わえないディープなローマを体験するため、路地へ路地へと潜った先で出会った、真のローマ人のみに許された禁断の場所とは・・・!?