あわび食べ尽くしの旅

お盆は仕事の都合で休めなかったので、先回りで夏休みをとって旅行に行く事にしました。
7時ころに家を出たらかなり早くに厚沢部町まで来てしまったので、予定を変更して江差町のカモメ島へ。
 

開陽丸

カモメ島に到着するなりババーンと現れたのが復元された開陽丸。

江戸幕府がオランダから購入したこの船は、戊辰戦争榎本武揚軍のものになって蝦夷地に渡り、江差を攻撃・征服するまでは良かったものの、吹雪で座礁して沈没しちゃうという悲劇の船なのでした。蝦夷共和国の主力となるべき艦が海の藻屑と消えたと聞いて、地球の裏側からこの艦を運んできた榎本武揚の悲しみはいかほどのものだったのかとしみじみ思います。
ちょうど幕末を勉強しているので、引き揚げ品などの展示が豊富でなかなか楽しめました。土方歳三などの蝋人形がきちんと本人にそっくりに作られているのも見所。おっ!中島三郎助だ!なんて盛り上がったり。入場料500円の元は十分に取れます(昔は700円だったらしい。それだと、微妙?)。
 
入り口で販売している魚の餌(50円)が予想以上に楽しめたのでオススメです。
といってもパンの耳の詰め合わせなんですが、船のすぐ横のところに群れているウグイに投げてやると猛烈な勢いで食べること食べること! あっという間に一袋食べさせてしまいました。フェイントをかけたりわざと遠くに飛ばすと着水する前から追っかけて行ったり、飽きずに見ていられます。
 

風車

江差町風力発電のまち。何本も立ち並んでいるのが見えるのでちょっと近づいてみようか、と思ったらまさか足元まで行けるとは・・・。

田んぼの真中にどど〜んと立っていて、見上げると頭がクラクラします。こんなに近すぎるとスケール感がよくわからない。
 

元和台海浜公園

寄り道しながらお昼ちょっと前に乙部町の元和台海浜公園に到着しました。夏休みとはいえ平日だけあってお客さんはほとんどいませんでした。ラッキー。

水は冷たいけれど、外に上がれば暖かくて海水浴にはもってこいの天気。奥の方は本格的に深くて(5mくらいはありそう)海で泳ぎなれない人だとパニックになるレベルですが、自分は「北の海人」と呼ばれたことがあるほどの泳ぎ手なので(笑)、つい本気になって遊んでしまいました。
海の家で焼きそばと焼き鳥を食べてお昼ごはん。そういえば海の家がある海水浴場なんてほとんど行ったことがないなあ。前浜で泳ぐのがデフォルトだったから。小学生の時親戚みんなでこの海浜公園に来たときは、叔父さんが堤防の外でウニを採ってきて物陰で割って食べたのだった。
そういえば本州の人は海に行って焚き火をしないらしい。ホッキ貝焼いて食べたりしないんだろうか・・・。
 

親子熊岩

乙部町から北上して八雲町(元熊石町)を越えてせたな町まで来たところで、「奇岩 親子熊岩」と書かれている看板を見つけて「へ〜、こんなのがあるんだ」と通りすぎようとしたら、「え! 結構似てる!?」
というわけでUターンして見に行ったところ、なかなかどうして親子熊じゃないですか。

大きな母グマに背伸びしている子グマがラブリー。
 
このあとも「たぬき岩」「マンモス岩」など奇岩は続くのですが、親子熊以外はちょっちいまいちでした(^^;)

国民宿舎 あわび山荘

国民宿舎 あわび山荘 公式サイト|北海道せたな町 貝取澗温泉の宿泊予約・檜山・ホテル予約・温泉予約・あわび・アワビ・ビジネスプラン・出張宿泊・観光・宿泊プラン・海水浴・道の駅てっくいランド大成・道南の温泉
3時くらいにあわび山荘に到着しました。国民宿舎と言えば「安い!そして必要十分!」なお宿でございます。トイレと洗面所は各階にある共同のものを使いますし、3階までは階段です。しかし安い! 1泊2食で7,600円!
建物は古いけれど清潔で、アメニティも必要十分に揃っているので概ね良かったのですが、ソフトバンクがさっぱり通じなかったのが残念。部屋ではバリ5なのに通じない。「あれ?ソフトバンク使えますって看板なかったっけ?」と思ったら、2階ロビーの3Gルーターが設置してある場所でだけ可能な模様。ぐぬぬぬ。
まあ、温泉地に行ってまでケータイぴこぽけやってるのもどうかと思うのでいいんですが(将棋指したりしていた)、せめて3階にも同じものを設置して欲しかったです。もしくは、旅館側で無線LANを使用している気配があったので、FONを置いてくれても嬉しいなあ。
 

お風呂

一息ついてお風呂へ。ロッカーには鍵がついていて安心。
露天風呂からの眺めがとても良かった。こんもりと茂る森と、足元を流れる川のせせらぎ。蝉の声をBGMにのんびりとしていると、つんざくようなアブの羽音が! 夏の露天は危険だ・・・。
お湯は良い感じなので、内風呂でのんびりして頭と体を洗ってさっぱり。
湯上りに牛乳を飲もうと思ったら、普通にMEGMILKだったので違和感が。山川牧場じゃないと物足りないのは地元に毒されている証拠(^^;)
 

アワビづくしに大満足

5時半からお夕飯。普段だったら早すぎるけど、お昼が少なめだったのと、海に入って疲れているので早くご飯を食べて寝てしまいたくて早い時間にしたのですが、やってくる料理を見て目が覚めました。

7,600円のプランとは思えない量(*^_^*)
左から豚のしょうが焼きにおしんことお刺身。お刺身にはアワビがどどんとまる一個と、さらに生のムラサキウニが鎮座しております。写真に見切れているところにはこれまたアワビの陶板焼きと、魚のフライと、夏野菜と何かの白身魚の蒸し物が控えております。
この他にオプションでアワビの磯焼きとせいろ蒸しを頼んでいたので、一人あたりのアワビ量はなんと4つ! なかなかこれだけ一気に食べる機会はありません。

とにかくアワビの陶板焼きが美味い。バターとアワビがこれだけ相性がいいなんて! お刺身のアワビは食感を楽しんで、残りも焼いてしまいました\(^o^)/
せいろ蒸しは当然のごとくムニムニして美味しくて、磯焼きはジューシーでこれまた絶品。
ウニは口の中でトロける旨さ。マイ日本酒を持参しなかったことが悔やまれます。
 
夕飯を下げてもらって、即座に熟睡。朝6時まですやすやでした。

翌朝

早く目がさめたのでもう一度露天風呂に行ったところ、朝はアブが出ないらしく快適に過ごせました。朝風呂最高。
朝ごはんは食堂でバイキング形式。イカ刺しが美味しくてお代わりしてしまいました。イカの街の人をうならせるとは・・・料理長を呼べ!
夕食の時も思ったけど、お米が美味しい。水がいいのか米がいいのかその両方なのか。

生命の泉 能登の水

帰りは特に予定がないのでのんびりと。乙部町で気になる看板を見つけたので寄ってみました。

夏は雑菌がわきやすいから注意!と書いてあるけど、勢いで飲んでみました。うん?ちょっと味が違うような・・・?
 

旧檜山爾志郡役所(江差町郷土資料館)

旧檜山爾志郡役所(江差町郷土資料館)
江差町まで南下するとお祭りをやっていたので、そのついでに郷土資料館に寄ってみました。「北海道で唯一の現存する郡役所」という説明を聞いて(函館には旧北海道庁函館支庁があるけどね!)とは思ったけれどぐっと堪えるのが大人。
壁紙(布製)がモダンなんだけど、そのせいでベニヤで覆われたり(多分役所にしては派手すぎるからだと思う)、だけどそのおかげで保存状態がよかったりしていたのが面白かったです。
 

神大神宮渡御祭

お祭りには大きな山車が何台も連なっていて、伊達政宗が乗っているのは「正宗山」、恵比寿さまが乗っているのは「蛭子山」のように名前がついていてそれぞれ「山」と呼ばれているのが楽しい。まさに山が動いている状態。



 

茶房せき川

茶房せき川

食べログ 茶房せき川

炎天下を歩いてへとへとになったので、郷土資料館のすぐ降りたところにある喫茶店で冷たいものを食べることにしました。
ここの抹茶カフェフロートが絶品。抹茶を凍らせた氷が浮いていて、溶けても味は薄くならずそのままかじっても美味しくできています。もう少し客あしらいが上手ならいうことがないんですが・・・。趣味の延長線上という感じですね。
 

道の駅 あっさぶ

道の駅でメークインと赤肉のメロンを買い、行きに寄った時に気になっていたクイーンズボール(メークインを使ったミニコロッケ)を食べました、が、これは普通。400円並でした。
 

うずら温泉 彩風塘

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市内にあるとても上品な中国料理店、彩風塘の本店が厚沢部町にあることは知っていましたが、この畑が広がる農村の雰囲気とかけ離れているような気がして寄ってみることに。意外にもたくさんのお客さんで賑わっていたり、壁いっぱいにボトルキープが並んでいたりしていて、地元の人に受け入れられているのだなあと思いました。自分も山育ちなので、素材の味がそのまま出ている方が農家には向いているのか(漁民は味付けが濃くないとダメ)なあ、などと思いました。
チャーハンはパラパラで、全体の味付けは薄めだけれど中華ハムを噛んでいるとちょうどいい味の濃さになるような強弱がついています。焼きそばは色んな食感のオンパレードで、ソバはパリっと、白菜はサクッと、エビはプリプリに持ち味を生かした仕上がりです。
 
という感じで一泊二日の旅は幕を下ろしました。
乙部の海は小学生の時に来た当時のままの楽しさで、行ってよかったと思います。しかし北の海は深くて遠くまで見えても生き物が少なくてさみしいですね。いずれ南の島に行ってシュノーケリングなど楽しみたいとおもいます。
あわび山荘は「原価で勝負だ!」という感じで良かったです。あのアワビづくしを他のところで食べたらうん万円するんじゃなかろうか。さすが国民宿舎
桧山方面はあまり来ないので、次は春にでも松前のお花見に来てみるのも悪くないかなと考えています。でもまた弘前に行ってもいいかもなあ。