おとなの修学旅行 Part4 

京都大学


聖地巡礼続いては京都大学。縁もゆかりもない大学ではあるけれど、普通に観光スポットとしても面白い。立札がフリーダムかつ、立札の自由を訴える立札もあったりしてカオス。ちょうど昼時に行ったせいで激混みだったのはリサーチ不足だった。食堂は座れそうになかったので、生協の出店でカレーを食べる。今回二度目のカレー。
百年記念館の時計や折田先生像(参考→折田先生を讃える会)を見て満足。記念館の地下売店でなぜか紅芋タルトを買うなど。京都名物じゃないし(爆)*1
 

一澤信三郎帆布

下鴨神社から京都大学まで歩いて疲労したので、タクシーで次の目的地である一澤信三郎帆布へ。地図で見ると近そうだから油断しちゃうんだよねえ。お金で体力を買うのがおとなの修学旅行の醍醐味である。
プライベート用のかばんは長年、無印良品で買った布のバッグを使っていて、いいかげんぼろくなってきたのを買い換えようと思ったまま何年も経過していて、買うならこの機会しか無いだろうと思って寄ってきた。そこそこ機能的で、レンガ色のおしゃれかつ渋めなカラーのがあったのでさんざ迷って購入。もっと無難な色のほうが良かったかと思ったけど、持ってみたら以外に普通だったので安心。吉田カバンだと機能的だけど黒が多いので、このぐらいのほうがいいのだ。たぶん。
 

清水寺

このあとはまっすぐ南下して清水寺に。初日の伏見稲荷大社のあとに行こうと予定していたけど時間がなくて、何の予定もない三日目に行こうと思っていたけれどちょうど時間が余ってので予定変更。つねに臨機応変がモットーです。
タクシーの運転手さんは「いまはオフシーズンで大変どすえ」(一部嘘がまじっています)と言っていたのに、下ろされたところは修学旅行生の渦だった。オフでこれかい! オンだったら溢れてるから!
はぐれないように手をつないで人ごみの中をかいくぐる。お土産屋さんも人でごった返していて、とてもゆっくり見ている余裕は無さそう。

入口で参拝料を払うと、前に来たときは払った記憶が無いという。本当に清水寺を見たのだろうか。お土産屋さんが並んだ通りも見たことがないというし、どこか違う寺を清水寺だと勘違いしていたり、記憶を捏造されたりしていないかと不安になる。
先に地主神社に向かうと、ここも人人人人の海。修学旅行で来たときは恋占いの石も空いていたんだけど、今日はもう、人の中に石がある感じ。その時に願った相手とこうやって再訪できるのだから、たしかに霊験あらたかなのかもしれない。なかなか感慨深い。
 
清水の舞台も人でごったがえしているので、本堂に上がって仏像を見たりしていた。そういやちゃんと仏像を見るのは初めてかも。京都なのに。次に来るときはお寺メインでもいいかもね、と話す。一回だけでは到底見終われないのが京都の魅力なんだろう。次は紅葉の秋もいいけど、桜と紅葉の頃の混みようはこんなもんじゃないからなあ。冬は寒かろうし。

清水の舞台を下から眺めるの図。ロックフィルダムのような緻密に計算された骨組みで支えられているのだ。
時間が遅くなるにつれて修学旅行生は減っていくだろうとの読みは正解で、その後はゆっくり見て回って、お茶屋さんでところてんと抹茶のかき氷を食べて帰った。
お茶屋さんは清水の舞台の下にあって、下の道を通ってお寺の外に出られるのだけど、そちらを通ると検問がないので参拝料を払わずともすむようだ。なるほど、こちらを通ってそのまま南に下っていったのか。それは寂しい。
 

マールブランシュ

マールブランシュ 北山本店

食べログ マールブランシュ 北山本店

人のだいぶ減ったおみやげロード(それでも地元に比べると祭りレベルに混んでいるが)でひときわ目についたのがマールブランシュ。お店のセンスが明らかに他の店と違って最先端におしゃれで、なおかつ落ち着いた雰囲気。試食のサブレが美味しかったのでおみやげのメインはここで購入。お店の奥のテラスからは東山が一望できて、表通りの喧騒が嘘のようだ。
 
聖護院八ツ橋で生八ツ橋の皮も購入。あんこがあるより皮だけのほうがモニモニ感を存分に味わえるので好きだ。職場用に焼いたのも買っていったが、これはこれでカリカリなのが噛んでいくうちにモニモニになって面白い。
西利千枚漬けは「四畳半神話大系」の樋口先輩のイチオシだけど、賞味期限がもたないので試食だけしておみやげ用のものを購入。
途中「元祖八つ橋」ののぼりを立てたお店の主人がなにか怒ったような口調で、「うちの八つ橋が元祖であるからして買う買わないは別にして一口食べていきなさいでありんす」的なことを言うので、生八ツ橋を鉄板で軽く焼いたものを食べさせてもらった、が、焼くことで甘みが増幅されて激しく甘い。甘みに容赦がない。脳にガツンと来る。うう、これがありがたがられる時代も確かにあったとは思うけれど。
 
タクシーで登ってきた道をそのまま下っても良かったけど、横道が楽しそうというので寄り道してみた。
産寧坂は石畳の通路両隣に雰囲気のあるお店が立ち並んでいて、しかもちょっと落ち着いた風情がいい。アトラクション的ではあるけどガツガツしていない普通な感じが、犬飼六岐の「蛻」を彷彿とさせる。
 

おだんごの店 藤菜美

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お店をひやかしながら歩いて行くとさっきの甘いやつのせいで急激に喉がかわいてきた。ちょうど良く店先に氷で冷やした飲み物を売っているお店があったので何かもわからないままにお茶の色をした飲み物を購入。
ひとくち飲んで甘い、と感じて、甘くて飲み物が欲しかったのに甘いものを買ってどうすると思ったけど、全くのどに甘みが残らないのに驚いた。しっかりと甘いけど、お茶のさわやかさがきれいに洗い流していくのだろうか。これはうまい。ふたりで一気に飲んでしまってから、自宅で作るようのものも売っていたことを思い出したけど、歩いて戻るのも億劫なので断念。まあ、また来たときに飲めばいいさ。
あとで検索したらこの飲み物は「洛水」というらしい。通販で売ってくれないかなあ。
 
京都を観光していて思うのは、お茶は名物なのはもちろんだけど、それ以上に普通に美味しいから地元の人も飲んだり食べたりしているんだろうな、ということ。一回しか来ない観光客のためならばたいしておいしくないものを提供していればいいけれど、何度も飲食する地元の人もターゲットになっているのならばそうはいかないものなあ。日本一の観光地の座にあぐらをかかない京都の姿勢に感銘を受けた。
 

栄喜

栄喜知

食べログ 栄喜知

歩き疲れたので旅館にもどり、前日にふらふらと出歩いた反省を生かして旅館から目と鼻の先にある小料理屋さんに行くことにした。初日から気にはなっていたけれど、あまりにこじんまりと人目を避けた風情なので一見さんお断りなのかもと警戒していたけれど、帰りに店の外にメニューが貼られているのを発見して、これなら大丈夫だろうとあたりをつけて入店。
カウンターだけの10人ぐらい入ればいっぱいになりそうなこじんまりとしたお店を、ご主人と奥さんの二人で切り盛りしているようだった。
目の前で仕上げられていく料理はどれもおいしくて、ようやっと京都らしいものを食べられて満足。生麩田楽のモニモニ感、上品な飛龍頭のあんかけ、サクサクと香ばしい天ぷらなどなど、薄味で素材の味を生かした京風の味付けは、素材そのままを食べる北海道民の口にあうのかも(笑)
ひとつの料理をふたり分にとりわけてくれたりと、気配りも嬉しかった。ガンガン話しかけてきたりもしないので落ち着いて料理を食べれるのがいい。いいなあ、この押し付けない感じ。
 
ちょびっとおなかが空いていたのでファミマでファミチキ青島ビールを買って旅館に戻る。コンビニとおいしい小料理屋が目と鼻の先にあるのは便利でいいなあ。

*1:と、この時は笑ったのだが。