読むけど書けない

いい感じに本を読んでいるんだけどなかなか感想を書く感じになれないのはなんでだろう。
最近職場でパソコンを使って編集作業ばっかりしているから、家でもパソコンの前に向かって文字を打つ気に離れないのかもしれない。
もしくは、気合いを入れてメールを書く事が多くなっているからそのせいかな。アウトプットの総量が決まっているんだろう。きっと。

ZOKUDAM


ZOKUの続編、とみせかけてそうじゃない。登場人物は同じで役柄を入れ替えるという妙な趣向が凝らしてあって面白い。前作よりパワーダウンの感は否めないけれど、相変わらずの調子っぱずれなテンポがクセになる。戦いそうで戦わないんだろうと思わせておいてちゃんと戦わない、というお約束もたまらない。
続けて読んでみたけど、このシリーズの主役はロミ・品川なのかもしれない。続編も楽しみ。
 

博士の愛した数式


「読んだことないの? 意外」と言われて幾星霜。ヒット作をヒット作だからという理由で手に取るのは癪なので(好きな作家が人気作家だったりするときは別)あれだったんだけど、小川洋子は「ミーナの行進」を読んでいるから良いかな、と思って手にとってみた。
登場するもの全てが記号のような、アノミマスな存在でなんだか不思議な気持ち。誰の名前も出ない。誰でもない人々。虚飾を排除することで数学っぽい雰囲気が出ているような。
記憶を失ってしまうことは悲しいけれど、悲しいことを忘れて打ち込めるものがあって幸せだと思った。
"Maudを考えること以外,あなたは全てを 忘れてしまった。"
 

四畳半神話大系


ずいぶん前に読んでいるけど、アニメが面白かったので再読。
最終回を見ながら読了して、原作も相当面白いけど、アニメを作った人はうまく消化して昇華させたなあと思った。すごい。
 

プロムナード


道尾秀介のエッセイ集。
小説が面白いのにエッセイも面白いってずるいと思うんだ。どれも短いのに一つひとつ魂がこもっているようでビシビシと伝わってくる。「時間がないので長くなりました」というセリフが良かったなあ。確かにそのとおりだ。
 

身の上話


スピード感がすごい! 結構長めの小説なのに、どんどんぐいぐい引っ張られる。現在形が押し寄せる。断言されて身悶える。
良いミステリは読んでいる最中に、まるで海に潜っているかのような窒息感を覚えることが多い。謎解きはまだか、まだかという焦燥。解決編でようやく息がつける!と思った途端にそこはまだ海の底だと分かった時の二段底の仕掛けに完敗。
 
はてな年間100冊読書クラブ 300/303)
 
読書記録を初めて通算300冊。多いような少ないような不思議な気分だなあ。
読んだ本を全部覚えているわけじゃないし、それだけの知識を全部溜め込んでいるわけでもないし。では何のために自分は本を読むのだろう。
楽しいから?
多分それでいいんだろうな。役に立つとか立たないとかを考えるのは多分きっと不純な動機。今後も楽しさのためだけに本を読み続けよう。

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