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読書の黄金週間

ひたすら読んで、合間に世界樹という生活。4月は全然本を読まなかったんでそれを取り戻すかのようです。自分には一定量の活字がストックされていないと生きていけないのかもしれない。

光媒の花


自分好みの連作短編集。虫媒とは虫を介して交配すること。風媒ならば風が。タイトルの『光媒の花』とは、光を媒介にして咲く架空の植物のこと。絶望の中からかすかな希望の光を見つけ、その光が他人を絶望から救う連鎖のことを表しているのだろう。
ここ数作の道尾秀介はかなり本格化してきている。自分の武器を自家薬籠中のものにしてきた感じ。今年あたり直木賞をとるんじゃないかと密かに期待している作家さんです。
 

風の盆恋歌


ロミオとジュリエットを熟成させたかのような美しくも儚い悲恋の物語。一年に一回の逢瀬は夢幻なのか、それとも現実なのか。何もかも遅すぎるという諦観と、諦めきれない想いとのはざまで揺れる心情を、華やかでありつつもどこか物悲しい雰囲気を抱えた祭りの風景に乗せて描いた文章が見事だった。
結末には賛否両論ありそうだけど、自分が同じ状況だったら主人公と同じ決断をしただろうと思ったのでわりとすんなり受け入れることができた。
 

可愛い女 犬を連れた奥さん


なぜかチェーホフ。人間臭くて面白い。100年たったって人間は同じようなことで悩んだり苦しんだりするんだねえ、と思うとなかなか楽しい。
 

瑠璃でもなく、玻璃でもなく


問題は「今」ではなくて「その後」なんだよね。とはいえ、苦しさから逃れるための決断をしてもその後にはまた苦が待っているのだから、結局は「生きることは苦」であることには変わらないのだろう。だったら、いま確実にある楽を守り続けるという選択肢もありなのかもしれない。
 

燃えつきるまで


唯川恵は面白いけど、どれも似たような感じというか、サクサク読めて消化してしまう感じ。
それにしてもこういう本を読んでいて、3時間とかで事がすんじゃうことが不思議でならない。あっさりしてるなというか、滅多に会えないんだからもっとどうにかならんのかというか。時間的に制約があってそれならしょうがないとも思うけど、せめて倍は時間が無いと物足りないよね〜。
 

あなたには帰る家がある


評判の割にいまいちとっちからかった印象。物語の焦点が定まらず、何を楽しめばいいのか分からなかった。
 
はてな年間100冊読書クラブ 264/303)

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